
NEWS & INFO
Moog、強力なスペックの新型ポリフォニック・シンセ「Moog One」を準備中? Eventide製リバーブも搭載
SYNTH ANATOMYなど複数のWebメディアが報じるところによると、Moog Musicは「Moog One」と呼ばれる新型シンセサイザーを準備しているもようです。
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噂の発端は、情報を知る人間によるGearslutzへの書き込みで、新製品「Moog One」は16ボイス仕様と8ボイス仕様の2モデルがラインナップされるポリフォニック・シンセサイザー(!)とのこと。最大3パートのマルチティンバー仕様で、Eventide製のデジタル・リバーブも搭載するなど、これまでに無いフィーチャーを備えた製品に仕上がっているようです。今回リークされた情報は詳細で、MATRIXSYNTHによればMoog Musicは「Moog One」という名前を商標登録しているとのことなので、かなり信憑性の高い情報と言えそう。さらにSYNTH ANATOMYは、「アナログ音源をLinuxで制御する設計になっているのではないか」とも予想しています。
リークされている「Moog One」の特徴は以下のとおりです。
- 16ボイス/8ボイスのポリフォニック・シンセサイザー
- 3パート・マルチティンバー仕様
- 機能ごとに用意されたノブ
- ボイスごとに3基用意されたオシレーター。複雑な波形を生成可能
- トランジェント・ノイズを作り出すことができるEGを備えたノイズ・ジェネレーター
- ステート・バリアブルとMoogラダー、2タイプのフィルターを装備
- フィルターは、ハイパス/ローパス/ノッチを切り替え可能。リンクさせることで、“ギャング・スウィープ”の生成にも対応
- 3基のエンベロープ・ジェネレーターを搭載(アンプ/フィルター/アサイナブル)、簡単にモジュレーション・マトリクスにアサイン可能
- ティンバーごとに用意されたクロック・シンク対応のシーケンサー/アルペジエーター
- 各ティンバーとマスター・バスに搭載されたエフェクト。完全にバイパスさせることも可能
- Eventide製リバーブやボコーダーも搭載
- パッチごとにカスタマイズできる2通りのマクロ・コントロール
- 容易にルーティングできるモジュレーション・マトリクス
- 1ボタンでルーティングできる4基のLFO
- 複雑なモジュレーションを作り出すことができるトランスフォーム機能
- 簡単にアサインできるパフォーマンス・コントローラー
- 表現力豊かな操作が行えるXYパッド
- 無制限のプリセット
- 自由にアサインできるCV入出力を装備
なかなか強力なスペックの「Moog One」ですが、価格も凄そうで、リーク情報によると16ボイス・モデルは7,999ドル、8ボイス・モデルは5,999ドルが予定されているとのこと。完全にMoog Musicのフラッグシップ・シンセサイザーという位置付けの製品のようです。なお、シンセサイザー関連の大きな展示会としては、9月初旬に毎年恒例の『Knobcon』(アメリカ・シカゴ)が予定されています(今週末、『Summer NAMM 2018』が開催されますが、出展社リストにMoog Musicの名前はありませんでした)。