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NAMM 2018: おもちゃのような外観ながら、中身は本格的! 子ども用シンセサイザー「BLIPBLOX」が登場
本日開幕した世界最大規模の楽器の展示会、『The NAMM Show』。1階ホールのモジュラー・メーカーがひしめく一角で、ひときわ注目を集めていたのが、「BLIPBLOX(ブリップブロックス)」というガジェットです。
サンフランシスコのスタートアップ企業、Playtime Engineeringが開発した「BLIPBLOX」は、なんと子ども用のシンセサイザー(!)。プリセット音が鳴るだけの“音系オモチャ”ではなく、様々な音色を作り出すことができる歴としたシンセサイザーです。
シンセサイザーとしてのスペックは、オシレーター×2、フィルター×1、エンベロープ×1、LFO×2。オシレーター波形は複数のプリセットの中から選択でき、アンプ・エンベロープはアタック・タイム/リリース・タイムをそれぞれ設定可能。2基のLFOでは、各オシレーターとフィルターをモジュレーションすることができます。さらにはドラム音を鳴らすことができるキック/スネア・ボタンも備え、いくつかのメロディーがプリセットされたシーケンサーも搭載。もちろん電池で動作し(単3電池3本。アダプターでも駆動可能)、スピーカーも内蔵しています。
開発者のトロイ・シーツ(Troy Sheets)氏に、「どうしてこんなものを作ったの?」と訊くと、「単純に子ども用のシンセサイザーが無かったから(笑)。でも開発は思っていたよりも大変で、3年以上かかったよ」との答えが。「安く出したかったので、中身はもちろんデジタルで、子どもが落としたり投げたり、乱暴に扱っても壊れないような設計になってる」(トロイ氏)とのことです。
MIDI入力端子を備えているため、子どもが大きくなったときは鍵盤を繋げることもできる「BLIPBLOX」。数ヶ月以内に販売開始予定で、価格は159ドルとのことです。