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Cycling ’74 Max/Ableton Liveと、Eurorackモジュラーを組み合わせたAkihiko Matsumotoのライブ・システム
今週金曜日、東京・神楽坂の神楽音において、気鋭の4人のアーティストが出演する新しいタイプのモジュラー・ライブ・イベント、『SOURCE CORD』が開催。出演アーティストは、machìna、Akihiko Matsumoto、Taro Aiko(ENDON / M.A.S.F.)、Shintaro Kamijyo a.k.a syntaxの4人で、Eurorackの新しい可能性を見せてくれるイベントになりそうです。
イベントの発起人の一人であるAkihiko Matsumotoは、多くのアーティストの作品にサウンド・プログラマーとして参加し、また音に関わる大手企業や研究機関の仕事も数多く請け負っている気鋭のアーティスト。2016年にはピアノをフィーチャーしたファースト・アルバム『Preludes for Piano Book I』を発表し、大きな注目を集めました。クリエイティブ・ワークショップ『RESONANCE』の主宰者としても知られています。
Cycling ’74 Maxの使い手でもあるAkihiko Matsumotoは、コンピューターに欠けている“フィジカル・コンタクト”を補うツールとして、数年前からEurorackモジュラーの使用を開始。「今やMaxとAbleton Liveがあれば、ほとんどのアイディアを具現化することができますが、コンピューターは頭に浮かんだイメージをパッと形にすることができない。ライブで誰かとセッションした際、相手が発した音に対して、“こういう音を返したい”と思っても、コンピューターだけではイメージした音を瞬時に出すことができないんです。そんなこともあって使い始めたのがEurorackモジュラーで、ぼくは自作のMaxパッチとAbleton Liveを走らせたMacBook Proと併用しています。Eurorackモジュラーだけですべてをやるということにこだわっていません」(Akihiko Matsumoto)
Akihiko Matsumotoは、Expert Sleepers ES-3 mk4を使ってEurorackモジュラーを制御。ES-3 mk4は、ADATデジタル信号をCVに変換するモジュールで、これによって自作のMaxパッチとAbleton LiveからEurorackモジュラーをコントロールしています。また、日本では珍しいRavel Technology OWL Modularも使用。OWL Modularは、ARMプロセッサーを搭載したDSPモジュールで、Akihiko Matsumotoは自作のMax Genパッチをスタンドアローンで走らせるために使用しています。
新しいタイプのモジュラー・ライブ・イベント『SOURCE CORD』。刺激的な音楽を求めている人、新しいモジュラー・プレイを堪能したい人は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。今週金曜日、東京・神楽坂の神楽音で19時から。イベントについて詳しくは、神楽音のWebサイトもしくはFacebookイベントをご覧ください。