MUSIKTECHNIK

コルグ、初期デジタル・ディレイの名機 SDD-3000のサウンド/機能/デザインを完璧に再現した「SDD-3000 PEDAL」を発表!

その独特な“味”のあるサウンドで、ダニエル・ラノワやU2のThe Edge、BOOWY時代の布袋寅泰らが愛した初期デジタル・ディレイの名機、コルグ SDD-3000が蘇生! ストンプ筐体の「SDD-3000 PEDAL」として現代に蘇りました。

KORG - SDD-3000 Pedal

本日発表された「SDD-3000 PEDAL」は、ストンプ筐体に凝縮したデジタル・ディレイ。初期SDDシリーズ独特のパネル・デザイン(濃紺地に、黄色いツマミ/黄色いセパレート線)もそのまま踏襲されており、まさにSDD-3000が復刻されたような印象を受けます。

SDD-3000の味のあるサウンドの秘密は、入力段のプリアンプにあると言われており、過去にはその回路を再現したストンプも登場しましたが、「SDD-3000 PEDAL」ではオリジナル回路に基づき、入力段のプリアンプも完璧に再現。その上で、アナログ回路に関しては電源/電圧を含めて見直され、業務機クラスの高性能ICが惜しみなく使用されているとのことです。

機能面は、SDD-3000のファンクションを完璧に再現した“SDD-3000タイプ”を含む、合計8種類のディレイ・エフェクトを選択可能。SDD-3000のシミュレーションとしてだけでなく、多彩なディレイ・エフェクトとしても使用できる仕様になっています。最大ディレイ・タイムは、SDD-3000の約4倍となる4,000msまで拡張され、モジュレーション機能はより強力に。SDD-3000では10種類しか保存できなかったプログラムも最大80種類まで拡張されており、MIDIプログラム・チェンジにも対応しています。

そして「SDD-3000 PEDAL」はストンプ筐体であるため、エフェクトのオン/オフはもちろんのこと、プログラムのアップ/ダウンやディレイ・タイムのタップ設定などを足下で行うことが可能。さらにオプションのフット・コントローラーを接続することにより、エフェクト・パラメーターを複数同時にコントロールすることも可能になっているとのことです。

KORG - SDD-3000 Pedal

以下、「SDD-3000 PEDAL」の概要をまとめてみました。

● SDD-3000のサウンド/機能/デザインを、ストンプ筐体に完璧に再現

● SDD-3000のサウンドを決定づけたプリアンプ回路を忠実に再現

● アナログ回路は、SDD-3000の回路をベースに電源/電圧を見直し、業務機クラスの高性能ICを惜しみなく使用

● 8種類のディレイ・タイプを選択可能(SDD-3000、ANALOG、TAPE、MODERN、KOSMIC、REVERSE、PITCH、PANNING)

● ディレイ・タイムは、1msから最大4,000msの範囲で設定可能

● 全音符から32音符までの11種類の音符でディレイ・タイムを設定できるSYNCモードを搭載

● マルチタップ・ディレイを作ることができるLCR機能

● フィードバックにはフィルターを搭載

● モジュレーション機能は、5種類の変調波形を選択可能。2種類の波形の中間波形の生成にも対応

● 最大80種類のプログラム(40バンク×2チャンネル)を保存可能

● プログラム・チェンジをはじめ、プログラム・データのバルク・ダンプにも対応するMIDI入出力端子を装備

● エフェクト音を残しながら切り替えができるシームレス・バイパス/シームレス・プログラム・チェンジ仕様。バイパス時はトゥルー・バイパス

● オプションのフット・コントローラーの接続に対応。エフェクトのパラメーターを複数同時にコントロールすることが可能

● ステレオ入力/ステレオ出力

「SDD-3000 PEDAL」は2014年7月13日発売で、価格は50,000円(税抜)となっています。