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コルグ SDD-3000のマイク・プリアンプをストンプ化した「DTS SDD-3KP」、約1年ぶりに楽器店に入荷中

すっかりその存在を忘れていたのですが、ここ数日の楽器店の「DTS SDD-3KP、久々に入荷しました!」というツイート/書き込みで、思い出してしまいました。DTS SDD-3KP、長い期間品切れだったようですが、主要楽器店には約1年ぶりに入荷しているようです。

DTS_SDD-3KP

DTS SDD-3KPは、DTSという工房が製作した、コルグのデジタル・ディレイの名機、SDD-3000のクローン。SDD-3000クローンとは言っても、デジタル・ディレイでなく、実機のマイク・プリアンプ部のみをギター用ストンプとして仕上げたという非常にユニークなアイテムです。

ベースとなっているSDD-3000は、80年代中期に販売された初期のデジタル・ディレイで(コルグ SDDシリーズの最初のモデル)、ディレイ・タイムは最長1,000ms程度しか設定できなかったのですが、マイク・プリアンプ回路に起因すると思われる太くてコシのあるサウンドが特長でした。その結果、ライバルのローランド SDE-3000がそのクリーンなサウンドからレコーディング・スタジオで人気を集めたのと対照的に、SDD-3000はミュージシャンから支持を集めたのです。中でもU2のエッジが長年愛用していることは有名で(数々の名曲のディレイ・リフは、SDD-3000によって紡ぎ出されています)、その他にもダニエル・ラノワや布袋寅泰、SALON MUSICとったアーティストが使用しています。しかしそういった著名なアーティストが使用していることもあって、中古市場での価格は徐々に高騰。現在では5万円前後で取り引きされているようですが、価格以前になかなかタマが出てきません。

KORG_SDD-3000

そういったことを背景に登場したのがDTS SDD-3KPで、SDD-3000サウンドの肝であるマイク・プリアンプ部のみをストンプ化し、あの独特なサウンドを手軽に得られるようにした機材です。パラメーターは極めてシンプルで、入出力のアッテーネーター(実機同様、入力は+4/-20dB、出力は+4/-30)と入力レベルの設定のみ。これを通すだけで、サチュレーターなどとも違う独特のサウンドを得ることができます。YouTubeにはサンプル・ムービーがいくつかアップされているので、興味のある方はぜひチェックを。単体で使用するのはもちろん、ディレイ・ペダルと組み合わせるのももちろんアリでしょう。

DTS SDD-3KPの価格は34,650円(税込)で、楽器店では27,000円前後で販売されているもよう。今回を逃すとまたしばらく手に入らなくなるかもしれないので、欲しい方はお早めに!

コルグ: KORG MUSEUM – SDD-3000

http://www.korg.co.jp/SoundMakeup/Museum/SDD-3000/