Ohm Studio

クラウドDAW「Ohm Studio」、10月24日に正式版へ移行

Ohm Force社が、現在パブリック・ベータ版として提供しているクラウドDAW「Ohm Studio」について、本年10月24日に正式版に移行するとアナウンスしています(スケジュールは変更になる可能性もあるとのこと)。正式版のリリース後、フル機能を利用するためには、月額9ユーロのサブスクリプションに申し込む必要があるとのことです。

Ohm_Force_Ohm_Studio_Pre-Order

現在、無償のサービスとして提供されている「Ohm Studio」ですが、今秋、遂に有償のサービスに移行することがアナウンスされました。気になる価格は、月額9ユーロ。この価格については、人それぞれ感想があると思いますが、個人的にはそんなに高くはないのではないかという印象です。フル機能のDAWを常に最新バージョンで使用することができ、ストレージ容量にも(今のところ)制限が無いことを考えると、年間約1万円というのは安いと言ってもいいくらいなのではないでしょうか。

現在、パブリック・ベータ版を使用しているユーザーのために、お得なプリ・オーダー・プランも2つ用意されるようです。ひとつは6ヶ月のサブスクリプション・プランで、その価格は39ユーロ。標準のサブスクリプション・プランと比較して、15ユーロお得となります。ただしこのプランは延長することはできず、6ヶ月後は月額9ユーロの標準のサブスクリプション・プランに移行されるとのことです。

もうひとつはライフタイム・サブスクリプション・プランで、その名のとおり最初に料金を支払ってしまえば、長期にわたって「Ohm Studio」を使用できるプランです。気になる価格は、149ユーロ。約17ヶ月ぶんの料金で「Ohm Studio」を何年も使い続けられるわけですから、かなりお得なプランと言えるでしょう。ただし注釈がついており、標準のサブスクリプション・プランの料金が月額25ユーロまで値上げした際は、その時点でこのプランは終了になるとのことです。ですから正確には“ライフタイム”ではないのですが、それでもかなりお得なプランと言えそうです。

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気になるのは、正式版のリリース後、いずれのサブスクリプション・プランにも申し込まなかったユーザーの扱いです。料金についてのFAQを見ると、ユーザー・アカウントは削除されず、“リミテッド・フリー・アカウント”という扱いになるもよう。それまで作成したプロジェクトは、リミテッド・フリー・アカウントへの移行後、最低6ヶ月は保存されるとのことです。Ohm Force社は、作成したプロジェクトを完全な形でローカルに保存するための方法を提供するとのことで、また将来サブスクリプション・プランに移行したときのために、ローカルのプロジェクトを再度サーバーにアップロードする方法も提供するとのこと。これであれば、すぐにサブスクリプション・プランを申し込まなくても安心ですね。

リミテッド・フリー・アカウントでは、どの程度「Ohm Studio」の機能が利用できるのか不明なのですが、それまで作成されたプロジェクトについては、部分的にしか聴くことができないもよう。ということは、リミテッド・フリー・アカウントでは新規プロジェクトの作成はできないと考えた方が良さそうです。

クラウドDAW「Ohm Studio」について、どんなサービスなのか知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください!

ICON: Ohm Force フランク・バケット氏による「Ohm Studio」デモ・ムービー

https://icon.jp/archives/2621

ICON: 開発者に訊く、Ohm Force「Ohm Studio」 〜 “クラウドDAW”が実現する新しい形のコラボレーション 〜

https://icon.jp/archives/2461