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NAMM 2016: 自宅でアナログ・レコードを製作できるプライベート・カッティング・システムの最新モデル、VINYL RECORDER「T580」が発売

個人でアナログ・レコードを製作できるプライベート・カッティング・システム、「T560」。一部マニアの間では知られたシステムですが(ICONでも約3年前に取り上げました)、これがこのたび「T580」へとアップデート。今回のNAMM Showにはなんと開発元がブースを構えており、先ほど初めて実機を見ることができました。

VINYLRECORDER - T580

ドイツのレコード・カッティング技師、Fritz Ulrich Sourisseauが開発し、2002年から販売が行なわれている「T560」。テクニクス SL-1200/1210(mkII以降)にステレオ・カッターヘッドやRIAAエンコーダーといったコンポーネントを組み合わせることで、自宅でアナログ・レコードの製作が行えるという大変ユニークなシステムです。今回アップデートされた「T580」では、カッティング時の肝となるステレオ・カッターヘッドが刷新。より精度の高いカッティングが行えるようになりました。

VINYLRECORDER - T580
VINYLRECORDER - T580
VINYLRECORDER - T580

「T560/T580」の大きな特徴は、コンポーネントが豊富に用意されている点で、高性能モーターやワウ・フラッターを最小限に抑えたプレシション・プレートなどを使用すれば、マスター・ディスクの製作にも対応。とりあえずレコードが作れればいいという場合は、最低限のコンポーネントだけを使用して安価にカッティングを始めることができます。

スタッフによれば、世界的なレコード・ブームにのって、このところ販売台数が増えているとのこと。もちろん日本へも販売してくれるそうですが、カッティングの経験が無い人は専門家の指導のもとトレーニングが必須とのことでした(Fritz Ulrich Sourisseauでもトレーニングを実施しているそうです)。気になる価格は、最新の「T580」のスターター・セット(最低限のコンポーネントが含まれたシステム。ターンテーブルは別途必要)で約4,000ドルとのことです。詳しくはWebサイトをチェックしてください。

VINYLRECORDER - T580
VINYLRECORDER - T580
VINYLRECORDER - T580