MUSIKTECHNIK

AES 2014: SSL、500 Seriesモジュール用スロットを16基装備したSuperAnalogueコンソール、「XL-Desk」をお披露目

今回のAES Conventionの目玉の1つはコレかもしれません。ショー直前にSolid State Logicが発表した「XL-Desk」は、X-Deskのコンセプト(典型的なコンソール・スタイルのサミング・ミキサー)をさらに発展させ、入力チャンネル数を最大28chに拡張、さらには8chのマイク・プリアンプと伝統のバス・コンプレッサーも搭載した製品です。引き続きEQは搭載していませんが、もはやサミング・ミキサーではなく、“ミキシング・コンソール”という呼称の方が相応しい製品と言えるでしょう。

SSL - XL-Desk

内部はスーパー・クリーンなSuperAnalogue回路で構成され、16chのモノ入力(チャンネルごとに2系統の入力を切り替え可能)、4組のステレオ入力(モノに切り替え可)、2組のステレオAUX入力を装備(計28ch入力)。1〜8chはVHD回路を搭載したマイク・プリアンプを装備し、各チャンネルには1系統のステレオAUX送りと2系統のモノAUX送りが備わっています。SSL伝統のバス・コンプレッサーも備え、完全なモニター・セクションも搭載しています。

SSL - XL-Desk
SSL - XL-Desk
SSL - XL-Desk

「XL-Desk」の大きな特徴は、人気の500 Seriesモジュール用スロットを16基装備している点。EQを内蔵していない「XL-Desk」ですが、このスロットに任意のモジュールを装着することで、自分好みのコンソールに仕立てることができるわけです。

実物は写真で見るよりもコンパクトな印象で、プライベート・スタジオや小規模のプロダクション・スタジオにはバッチリなコンソールと言えるでしょう。奥行きも短めなので、奥にモニター・ディスプレイを置いても視認性は十分です。

日本ではE SeriesのEQモジュール、611EQが16基搭載された“フル・バージョン”と、スロットはすべて空のバージョン、2種類のモデルが販売されるという「XL-Desk」。気になる価格はフル・バージョンが約400万円、空バージョンが約240万円とのことで、発売は来年1月以降とのことです。

SSL - XL-Desk