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Fairlight、1枚で1,000ch以上処理できる驚異的なパワーを備えた次世代オーディオ・カード、「CC-2」を発表
Fairlightが、5日から開催されているNAB Showにおいて、新製品「CC-2」を発表しています。
「CC-2」は、同社のDAW/ミキシング・コンソールのコア・カードであるCC-1の後継となる製品で、Fairlightは“第二世代のデジタル・オーディオ・エンジン”と称しています。
CC-1は登場時、既製のDSPではなく、FPGAを積んだオーディオ・カードとして注目を集めましたが、新しい「CC-2」でもFPGAアーキテクチャーはそのまま継承。ただ、処理能力は大幅に向上しているようで、ハードディスクから同時再生できるトラック数は最大1,000、ライブ・インプット・チャンネル数は最大100、アウトプット・バスの数は最大100以上と、驚異的なスペックを達成しています(ちなみに、CC-1で同時に扱えるチャンネル数は最大230、アウトプット・バスの数は最大72)。プレス・リリースによれば、最大100以上利用できるアウトプット・バスによって、最新のマルチチャンネル・フォーマットであるDolby AtmosやDTS MDA、NHK 22.2にも最適とのことです。
「CC-2」では、処理能力が大幅に向上しただけでなく、新しい64bitコードベースに対応し、自動遅延補正の補正範囲も拡張、バウンス時間も短縮したとのこと。また、EQやダイナミクス、プラグイン・インサートなどは、すべてのインプット・チャンネル/バスに“ニア・ゼロ・レーテンシー”で搭載されるとのことです。
オーディオ・インターフェースやコントロール・サーフェースなど、CC-1で使用できたハードウェアには完全に対応し、互換性も万全の「CC-2」。リリース時期や価格などは発表になっていませんが、今後はこのカードがFairlight製DAW/ミキシング・コンソールのコアになると思われます。