MUSIKTECHNIK

IK Multimedia、T-RackSをv4.5にアップデートし、マスタリング・スタジオの定番EQ、Sontec MES 432をモデリングした「Master EQ 432」をリリース

IK Multimediaが、T-RackS CSをバージョン4.5にアップデート。新モジュール「Master EQ 432」を発表しています。

IK Multimedia - T-RackS CS 4.5 Master EQ 432

「Master EQ 432」は、“元祖パラメトリックEQ”としてマスタリング・スタジオで長らく使われてきた名機、Sontec MES 432 Parametric Disk Mastering EQをモデリングしたEQモジュール。Burgess MacnealとGeorge Massenburgという2人の著名なハードウェア・デザイナーが手がけたことでも知られるSontec MES 432は、現在ではディスコンとなっており、中古市場では1万ドル(約100万円)前後で取り引きされています。IK Multimediaによれば、「Master EQ 432」はオリジナルのSontec MES 432をモデリングしたものとのことで、後にBurgess Macnealが復刻したITI Audio版のモデリングではないとのこと。また、Sontec MES 432がプラグイン・エフェクト化されるのは、おそらくこれが初だろうとのことです。

IK Multimedia - T-RackS CS 4.5 Master EQ 432

「Master EQ 432」は、ハイ/ローの2基のシェルビングEQと3基のピークEQという仕様の5バンド・パラメトリックEQ。3基のピークEQは、周波数帯域が微妙にクロスオーバーした仕様で、実機ではオプションだったゲイン・レンジ/設定単位の切り替え機能も装備。6dBモードの場合は±6dBの範囲を0.5dB単位で、9dBモードの場合は±3dBの範囲を0.5dB単位/±4〜9dBの範囲は1dB単位、12dBモードの場合は±12dBの範囲を1dB単位で設定することができます。また、実機には備わっていない±12dBのアウトプット・レベル・ノブも装備しているとのこと。

「Master EQ 432」のリリースに合わせてアップデートされたT-RackS CS 4.5では、DAWのインサート・メニューに販売されているすべてのモデルが表示されるようになり、未購入のモデルも直ちに試すことが可能になりました。試用期間も14日間とひじょうに長くなっています。

「Master EQ 432」の価格は119.99ユーロで、T-RackS Custom ShopではGear Credit 120ポイントで購入可能。Mac/Windows両対応で、VST、AU、RTAS、AAX Nativeの各フォーマットをサポートしています。もちろん、64bitにも対応済みです。