MUSIKTECHNIK

NAMM 2014: 古い4000Gが蘇る! SSLコンソールのコンピューターを完璧にイミュイレートする「G Platinum Studio Computer」が登場

スタジオ関係者のみなさま、古いSSLがまだまだ使えるようになるかもしれません。Dramastic Audioから、SSLコンソールのコンピューターをイミュレートするシステム、「G Platinum Studio Computer」が登場です。

Dramastic Audio - G Platinum Studio Computer

「G Platinum Studio Computer」は、専用のモジュラー・ボックスを介して、SSLコンソール(4000、6000、8000 E/Gに対応)とMac/Windowsを接続することで、コンソール内蔵のコンピューターを完璧にイミュレートするシステム。既に古いSSLコンソールのコンピューターは、修理が利きませんから、これは4000Gを使い続けたいと考えていたスタジオには福音なのではないでしょうか。

Dramastic Audio - G Platinum Studio Computer

モジュラー・ボックスは、コンソールの規模に合わせてI/Oカードを装着してシステムを構築する仕様になっており、I/Oカード1枚で8chをコントロールすることが可能。従って、48ch入力のコンソールの場合、I/Oカードを少なくとも6枚装着する必要があります。なお、モジュラー・ボックスは、SMPTEリーダー/ジェネレーターも内蔵しています。

Dramastic Audio - G Platinum Studio Computer

「G Platinum Studio Computer」のオペレーションを担うのは、実はMac/Windowsではなく、iPad。iPadとMac/WindowsはWi-Fiで無線接続され、専用アプリによって操作する仕様になっています。このアプリがかなり良く出来ていて、キーボードなどのGUIは、オリジナル・コンピューターをそのまま再現。Dramastic Audioのスタッフによれば、SSLコンソールのコンピューターの機能を完璧に網羅しているとのことです。もちろん無線接続なので、昔は不可能だった、後ろのソファに座りながらコンソールを操作するという荒技も可能になっています。

Dramastic Audio - G Platinum Studio Computer

実はこの「G Platinum Studio Computer」、昨年10月のAESコンベンションでもひっそり公開され、ぼくも見せてもらっていたのですが、まだまだプロト・タイプといった感じのものでした。しかし今回のNAMM Showに出品されているものは、かなり完成度が高まっている印象で、実際、3月末には出荷できるのではないかとのことです。気になる価格は、I/Oカードの枚数にもよりますが、12,000ドルからとのこと。「G Platinum Studio Computer」の登場によって、もしかしたらコンパクトで状態の良い4000GのVintage King価格が上がるかもしれません。

Dramastic Audio - G Platinum Studio Computer