NAMM Show 2012

NAMM: AKAI、新世代MPCの第2弾「MPC STUDIO」を発表!

AKAIが予告どおり、新製品「MPC STUDIO」を発表しました。「MPC STUDIO」は、先日発表された「MPC Renaissance」からオーディオ・インターフェース機能を取り除いた製品です。

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コンピューターとUSBで接続する「MPC STUDIO HARDWARE」、64本のシーケンス・トラックを備えたソフトウェア「MPC SOFTWARE」のコンビネーションで機能する「MPC STUDIO」は、伝統のMPCスタイルのプロダクションをDAW環境に取り込むことができる新しいコンセプトの製品です。Native Instruments Maschineに似たコンセプトの製品と言ってもいいでしょう。

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本日初めてお披露目された「MPC STUDIO HARDWARE」は、「MPC SOFTWARE」の操作に特化したUSBコントローラー。ポリッシングされたアルミ製の筐体は、厚さ1インチ(約2.54cm)以下という非常にスリムなデザインとなっており、USBバス・パワーで動作します。もちろん、MPCの顔と言えるバックライト付きのパッドは16個備わり、タッチ・センシティブ対応のエンコーダーも4基装備。パネルは操作子の突起を抑えたデザインとなっているため、ノート型PC用のバッグなどにも容易に収納することができます。また、大型のLCDディスプレイも搭載しているので、コンピューターの画面に視線を移すことなく作業に集中することが可能です。

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一方、Mac/Windows PC上で動作する「MPC SOFTWARE」は、64本のシーケンス・トラックを備えた簡易DAWソフトウェア。各シーケンス・トラックでは、“MPCドラム・プログラム”、“キーグループ・プログラム”、そしてVSTプラグイン(インストゥルメント)を扱うことが可能。MPC3000のライブラリーを含む6GB超のサウンド・ライブラリーが付属するため、直ちにトラック・メイクを行うことができます。もちろん、WAV/MP3/AIFF/REX/SNDの各フォーマットのサンプルのインポートにも対応。さらには、歴代MPCで作成されたサンプル/シーケンスのインポートにも対応しているとのことで、この既存ユーザーに対する配慮は素晴らしいですね。また秀逸なのが、スタンドアローンとしてだけでなくプラグインとしても機能する点で、DAW上でVST/AU/RTASプラグインとしても使用することができます。これはNative Instruments Maschineと同様の仕様と言えるでしょう。

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既にオーディオ・インターフェースを所有しているDAWユーザーにとっては、先行発表された「MPC Renaissance」よりも魅力的な仕様の「MPC STUDIO」。リリースが非常に楽しみですね。

Akai Pro: MPC STUDIO

http://www.akaiprompc.com/mpcstudio.php