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世界に2台しか存在しない電子楽器、PPG Realizerが販売中

伝説のシンセサイザー・デザイナー、ウォルフギャング・パーム(Walfgang Palm)がPPG Waveの後に完成させた究極の電子楽器、「PPG Realizer」が$25,000(現在のレートで約200万円)で売りに出されています。ニューヨークの有名な楽器店、Big City Musicがオンライン・ストアに掲載しています。ただし現在、プリオーダー・ボタンは無効になっているようです。

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1986年にお披露目された「PPG Realizer」は、ソフトウェアによってどのようなシンセサイザーにもなるという究極の電子楽器。現在のコンピューター+ソフトウェア・インストゥルメントの先駆けとも言える製品で、アナログ・シンセサイザー、FM音源、サンプラーなど、あらゆる電子楽器として機能します。秀逸なのがそのインターフェースで、大型のディスプレイには実在する楽器のパネルをそのまま表示することが可能。たとえば、Mini Moogをシミュレーションしたプログラムの場合はそのパネルがそのまま表示され、各パラメーターはディスプレイを取り囲むように配されているエンコーダーで操作することができます。

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さらに「PPG Realizer」には、電子楽器としての機能だけでなく、デジタル・ミキサーやマルチ・エフェクター、ハードディスク・レコーダー(85MBのHDDを搭載。16bit/44.1kHzでモノラル12分、ステレオ6分、4トラック3分のレコーディングが可能)といった機能も内包しています。

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当時、まさに“究極の電子楽器”として話題になった「PPG Realizer」ですが、発表から間もなくして開発元のPPG社は倒産。ファンの間では実際には販売に至らなかったのではないかと言われていましたが、その後2台が$50,000で市場に出回ったことが判明しました。今回、Big City Musicが入手し販売しているのは、そのうちの1台とのことです(ちなみにぼくは、10年ほど前にeBayに出品されているのを目撃したことがあります)。

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究極の電子楽器、「PPG Realizer」。本当に当時の触れ込みどおりに動作するのか分かりませんし、デジタルものなので修理やメンテナンスに不安は残りますが、シンセ・マニアの方なら間違いなく食指が動く1台でしょうね……。興味のあるかたはぜひ。

Big City Music: PPG Realizer

http://bigcitymusic.com/index.php?main_page=product_info&cPath=2_55&products_id=735

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