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Apple、Logicの新バージョンにMelodyneのDNAのような和音解析機能を搭載?

Apple系の情報サイト:AppleInsiderが伝えるところによると、アメリカ特許商標庁は先週火曜日(11月13日)、Appleが出願していた新しい特許『ポリフォニック・ノートの検知(Polyphonic note detection)』を承認したそうです。アメリカの特許番号8,309,834で登録されたこの特許では、ポリフォニックのオーディオ信号を独立した単音のオーディオ信号に変換する方法について記されているとのことです。

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特許の詳細については、アメリカ特許商標庁のWebサイトで確認することができます。その内容を簡単に説明すると、最初にポリフォニックのオーディオ信号の一部を時間領域から周波数領域に変換したうえで、元のオーディオ信号あるいは音量の閾値を基に、ピークとなる周波数を複数検知。そして検知したピーク周波数を基音と仮定し、その整数比の倍音構成を精査して、十分な倍音が含まれている場合、それを1つのノートとして処理するとのこと。この処理を、検知されたピーク周波数すべてで繰り返すことで、ポリフォニックのオーディオ信号を構成する単音の音程を検知するとのことです。

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AppleInsiderによれば、Appleはこの特許を基に開発した新機能をLogicのニュー・バージョン(Logic Pro X?)に搭載するのではないかとのこと。実際、アメリカ特許商標庁が特許の説明用に掲載している画像では、Logicとおぼしきソフトウェアを使って、その動作が解説されています。Logicユーザー待望(?)のLogic Pro Xには、この特許を基にしたMelodyneのDNA(Direct Note Access)のような機能が搭載されるのでしょうか。とりあえず、Appleがオーディオ処理系の開発をやめていないことが分かって一安心です。

AppleInsider: Apple patent could bring polyphonic tuning to Logic Pro

http://appleinsider.com/articles/12/11/13/apple-patent-could-bring-polyphonic-tuning-to-logic-pro