AES 2012 San Francisco

AES2012: Antelope、USBオーディオIF機能を備えた32ch入出力のAD/DAコンバーター、「Orion 32」を間もなく発表

Antelope Audio社が間もなく発表するとアナウンスしていた新製品の情報が、Vintage King Audioのオンライン・ストアに公開されています。

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新製品の名前は、「Orion 32」。「Orion 32」は、USBオーディオ・インターフェース機能を備えたAD/DAコンバーターで、1Uラック・サイズながら、32ch入力/32ch出力という驚異的なスペックとなっています。Antelope Audio社製のカスタムUSBチップの搭載により、最高192kHzのハイ・サンプル・レート時でも32ch入力/32ch出力で使用することが可能。アナログ入出力端子はD-Sub 25pin仕様で、背面に8基備わっています。

また、オプティカルのMADI端子も備え、MADI入出力のAD/DAコンバーターとしても使用することが可能。ADATデジタル入出力端子も4基装備し、この場合は16ch入力/16ch出力のAD/DAコンバーターとして機能するとのことです。

もちろん、Antelope Audio社製品だけあって、内蔵のクロック・ジェネレーターの品質にもこだわっているようで、同社独自の64bit Acoustically Focused Clocking(AFC)テクノロジーを採用。AD/DAコンバーターでありながら、4系統のワード・クロック出力と1系統のワード・クロック入力を備え、ルビジウム・クロックで動作させるためのAtomic Input端子も装備しています。

本体の設定は5種類保存することができ、瞬時に呼び出すことが可能。Mac/Windowsに対応した専用のソフトウェア(各種設定用?)も付属するそうです。

気になるのは価格ですが、Vintage King Audioのオンライン・ストアの価格は2,995ドル。日本での販売価格は、25万円前後という感じでしょうか。32chのAD/DAコンバーター、USBオーディオ・インターフェース、そして“Antelopeクオリティ”のマスター・クロックが統合されていることを考えると、非常にコスト・パフォーマンスに優れているように感じます。

「Orion 32」は、27日から開催されるAESコンベンション会場で、初めてお披露目される予定です。

Vintage King Audio: Antelope Audio Orion 32

http://vintageking.com/antelope-audio-orion-32

ICON: AES2012: Antelope、同社初のマルチ・チャンネル仕様のAD/DAコンバーターを間もなく発表

https://icon.jp/archives/3675

ICON: Antelope Audio、間もなく新型AD/DAコンバーターを発表

https://icon.jp/archives/3544

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