Ableton Live

Ableton Live 9の新デバイスが紹介されたムービーがフライング公開

世界中のユーザーが待ち望んでいるAbleton Live 9の動画が、ミスか意図的なリークか分かりませんが、わずかの間、Abletonの公式YouTubeチャンネルに公開されたようです。この動画はすぐに削除されましたが、熱心なユーザーが複製した動画をアップロードしているので、現在でも視聴することは可能です。

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今回、Abletonの公式YouTubeチャンネルで公開されたのは、「Live 9 Device Master」という動画。この動画では、Live 9で新たに追加されるデバイス「Glue Compressor」と、3種類の定番デバイス:EQ Eight、Compressor、Gateの新機能が紹介されています。

Glue Compressor

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プラグイン・デベロッパー、Cytomicとのコラボレーションで開発された「Glue Compressor」は、チャンネルとバス、どちらでも威力を発揮するコンプレッサー。ベースとなっているのは、往年の大型ミキシング・コンソールに搭載されているバス・コンプレッサーとのことで、アナログ的な効き具合を特長としたエフェクトです。言ってしまえば、SSLのBus CompressorのLive版で、搭載されているパラメーターやUIのデザインもそれに準じています。この動画では、ドラム・トラックに特に適していると紹介されています。

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パラメーターは、他のBus Compressorよりもアタック・タイムやリリース・タイムが細かく設定できるようになっており、“パラレル・コンプレッション”が行えるDry/Wetも装備。コンプレッション・レンジを設定できるRangeや、サチュレーション効果を付加できるSoft Clipといったパラメーターも用意されています。また、サイドチェーンでコントロールすることも可能で、サイドチェーンEQも搭載しています。

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EQ Eight

EQ Eightの最大の変更点は、フィルターが完全に書き直されたことで、よりスムースな効き具合に。フリケンシー・カーブの背面には、スペクトラム・アナライザーが表示されるようになり、出力シグナルを視覚的に把握することが可能になりました(スペクトラム・アナライザーはオフにすることも可能)。

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また、必要に応じてフリケンシー・カーブ/スペクトラム・アナライザーを、セッションビュー/アレンジメントビューの領域に表示させることも可能に。これによりフリケンシー・カーブをより詳細に設定できるようになり、またデバイスビューにはすべてのパラメーターを一括表示させることが可能になります。

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さらにはヴィンテージEQのような効きが得られるAdaptive Q Modeや、特定のフィルターの処理のみを確認できるAudition Modeも装備。Audition Modeを使用すると、EQポイントの設定がこれまで以上に簡単に行えます。

また、フィルター・タイプに4倍のHPF/LPFが加わり、これによりアイソレーター的な使い方も可能に。4倍のHPF/LPFでは、特定の帯域をザックリとカットすることが可能です。同時にスケール・レンジも拡大され、-200%〜+200%の範囲で設定できるようになりました。

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そして先述のとおり、CompressorとGateもかなり改良されています。これらに関しても細かく紹介したかったのですが、記事を書いている時間がなく……(汗)後で時間ができれば追記します(すみません!)とりあえず、まだ動画は視聴できるようなので、ぜひチェックを!

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via Synthtopia