Synth Mania

新宿電子楽器祭/シンセサイザーフェスタ2012: 気になったアイテムを動画でレポート!

毎年恒例のイベント「シンセサイザーフェスタ」が、今年は「新宿電子楽器祭 Synthesizer Festa 2012」と名を変え、今日と明日の2日間(10月6日/7日)、東京・新宿の西新宿芸能花伝舎で開催されています。

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今年もシンセサイザー・メーカーの多くが出展し、セミナーやライブ・パフォーマンスなど、盛り沢山の内容となっている「新宿電子楽器祭 Synthesizer Festa 2012」。ここでは、ガレージ・シンセ・メーカーなどがブースを構える「クリエイターズサロン」の模様をレポートすることにします。

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● 米本電音研究所

毎年、オリジナルの電子楽器を展示している米本電音研究所は、今年もモジュラー・シンセサイザー「SYSTEM Y」を中心に展示。「SYSTEM Y」は、タカチ電気工業製のアルミ・ケースを利用したモジュラー・シンセサイザーで、ユニークな(笑える)モジュールが数多く用意されているのが大きな特徴。太陽光を電力とするソーラー・パワー・モジュールや、単に電球が光るだけのモジュールなども用意され、他のモジュラー・シンセサイザーとは一線を画した内容となっています。そのコンセプトは、シンセサイザーよりも電子ブロックの方が近いかもしれません。モジュールは現在、109種類(!)用意されているそうです。

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下のビデオは、「ヨネはち」というシーケンサー・モジュールのデモ。いわゆるシンセサイザー・モジュールは、LFOやフィルターなど、まだまだ代表的なものが不足しているそうですが、なかなか良い音をしています。

続いて「プッシュトーン」というモジュールのデモ。単に電話のトーン回路を内蔵しただけのモジュールですが、これは個人的に好きです。

これは電化製品のリモコンの赤外線を受信するためのモジュールのデモ。これによって、エアコンのリモコンなどで他のモジュールをトリガーすることが可能になります(笑)。

お次はパソコン用マウスのインターフェース・モジュール「まうみん」のデモ。マウスの動き(X軸/Y軸)を制御信号に変換するモジュールです。このデモでは、マウス操作で音をスクラッチしています。

これは超笑えるモジュールでした(笑)。なんと、LEDランプを使用したマイコン・ゲームを内蔵したモジュールで、左右に動く上部のLEDランプを、タイミングよく下のボタンを押して撃墜します。撃墜に成功すると制御信号が出力されるので、それで他のモジュールをトリガーできるという仕組み。これは最高でした!

これもマイコン・ゲーム内蔵のモジュール。LEDランプによるF1ゲームです(笑)。

これは、より高機能なマイコン・モジュール。2行LCDディスプレイがいい感じです。

とてもユニークなモジュラー・シンセサイザー「SYSTEM Y」ですが、開発者の米本実氏によれば、残念ながら現時点では販売の予定はないとのこと。非常におもしろいシステムなので、ぜひ量産までこぎつけてほしいものです。

米本電音研究所は、他にもいろいろなアイテムを展示していました。これは女体の胸部型の電子楽器、「アンジェラ」と「サマンサ」。

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Synth_Festa_Yonemoto_Electroacoustic_Laboratory_Samantha

「アンジェラ」は、向かって右側のボタンを押すと音が鳴り、左側のツマミで音程をコントロールする電子楽器です。テルミンのような感じですね。スピーカーも内蔵しています。一方の「サマンサ」は、左右のボルトを握る強さで音程をコントロールする電子楽器。どちらも女性の前で演奏したら、間違いなく嫌われそうです。両機とも受注生産ですが購入可能で、価格は15,000円となっています。

これは「SYSTEM Y」の米本実氏作の小さな電子楽器「ヨネミン」。4,730円。

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ツマミ型のリングとピン・バッジ。1個500円。右側は小物入れの「Ultra Box」。ツマミはピン・バッジになる仕様で、価格は8,000円です。

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● denha’s channel

毎年テクノLEDバッジを販売しているdenha’s channelは今年も出展。

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今回、テクノLEDバッジに新色ホワイトが加わりました。これ、ぼくも昨年(一昨年)購入しましたが、単に光るだけでなくリズムマシン・チックに音も鳴らせるのが最高です。価格は5,000円。

denha’s channelの新作、「フリスクミン」。ご存じFRISKのケースを利用した小さなテルミンです。

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トランシーバーのようなアンテナを伸ばして演奏します。電源はUSB経由で充電。素晴らしい出来だったので、思わず購入してしまいました(色は迷ったあげく、ピンクを選択)。価格は5,000円です。

これは昨年も展示されていたドラム音源、「XR-NoizBox II」。外部トリガーによってシンセ・ドラム・サウンドを鳴らすことができるデスクトップ・スタイルの音源です。価格は30,000円。

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● beatnic.jp

denha’s channelと共同でブースを構えていたbeatnic.jp。新製品「Mountain」を展示されると聞いて楽しみにしていたのですが、ぼくがブースを訪れたときはまだ到着前(涙)。しかしdenha’s channelさんがいろいろ見せてくれました。

これらはbeatnic.jpが販売しているチップチューン音源キット、「Chip Trick」の作例。かなり良い音がしていました。価格は1,980円(組み立てが必要なキットであり、写真のようなケースなどは含まれていません)。

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またこれは、「Chip Trick」と2つのドラム音源が組み込まれたdenha’s channelの試作機。シーケンサーは内蔵していないので、外部からトリガーする必要がありますが、かなり強力な音源という印象でした。販売の予定は、今のところないそうです。

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● 浅草電子楽器製作所

ちょっと前にASCII.jpの四本淑三さんの連載で取り上げられ、電子楽器好きの間で話題となった浅草電子楽器製作所、通称ASADENも出展していました。ASADENは、オンド・マルトノにインスパイアされて開発されたオリジナルの電子楽器「エレキリボン」を展示。

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「エレキリボン」は、リング操作によって無段階の音程で演奏できる電子楽器で、一方の手で出力される方形波の音量をコントロールします。今回、この「エレキリボン」を20台限定で特価で販売していました。ディスカウント価格は、確か40,000〜50,000円だったと思います(あいまいですみません!)。

● Dubjuana Midnight System

ダブ・バンドでもあるDubjuana Midnight Systemは、オリジナルのDub Sirenを展示。これらは販売もされていました(確か5,000円程度だったと思います)。いま写真とムービーを見ながら、買えばよかったと後悔!

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● SHIN-RYU

SHIN-RYUは、シンセを模したペーパー・クラフトや、マグネットのミキサーやパッチ・ケーブルなどを展示。これを冷蔵庫などに貼付ければ、直ちにコンソールに変身します(笑)。

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展示品の中でひときわ目を惹いたのが、KORG nanoKEYのスペシャル・バージョン。鍵盤がすべてカーボン製に換装され、筐体は金属製となっています。これは非常に素晴らしい仕上がりで、とても欲しくなってしまったのですが、残念ながら非売品とのことでした。これ1台作るのに、もの凄い労力と費用がかかるそうです……。

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というわけで最後は駆け足のレポートとなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。「新宿電子楽器祭 Synthesizer Festa 2012」、明日もやっているようなので、今日行けなかった人はぜひ!

新宿電子楽器祭 Synthesizer Festa 2012

http://www.jspa.gr.jp/synthfesta/2012/