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ローランド、JUPITERシリーズの“SuperNATURAL”サウンドと、XV-5080/SRXシリーズの全音色を搭載した強力な音源モジュール、「INTEGRA-7」を発表!

“シンセサイザーの大型製品ではないか”と言われていたローランドの新製品は、名機JV2080/XV-5080の流れを汲む、正統派音源モジュールでした! ローランドの音源モジュールというと、Fantom-XR以来の製品ということになるのでしょうか? 音楽制作システムのセンター・ピースとして活躍してくれそうな超強力音源モジュール、「INTEGRA-7」の登場です!

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JV-2080/XV-5080と同じ2Uラック・サイズの「INTEGRA-7」は、最大同時発音数128音/パート数16の音源モジュール。収録音色数は実に6,000以上とのことで、普通に作曲/アレンジするだけであれば、これ1台で十分事足りてしまいそうです。

「INTEGRA-7」に収録されている音色のコアとなるのは、ローランド独自の“Behavior Modeling Technology”によって、かつてないリアルなサウンドを実現した“SuperNATURAL”サウンド。「INTEGRA-7」では、この“SuperNATURAL”サウンドが16パートすべてで使用可能で、もちろんJUPITER-80/50に搭載されている“SuperNATURAL”シンセ・トーンも搭載しています。一部で、“ローランドの新製品は、JUPITER-80/50のラック版じゃないか”と噂されていたようですが、それはあながち間違いではなかったと言っていいでしょう。

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「INTEGRA-7」に収録されている音色は、これだけではありません。な、な、なんと、XV-5080とSRXシリーズ全12タイトルの音色が完全収録(!!!)されているとのこと。これはもの凄いですね。いまだにXV-5080(SRXシリーズ)を手放せないという人は多いようですが、これによってスムースに「INTEGRA-7」に移行できるのではないでしょうか。なお、「INTEGRA-7」には4基の“バーチャル・スロット”が備わっており、12タイトルのSRXシリーズの音色や追加の“SuperNATURAL”音色などは、この“バーチャル・スロット”にロードして使用する仕様のようです。

また、新開発のエフェクト・チップを搭載しているとのことで、16パートすべてで独立したマルチ・エフェクトを使用できるもよう。さらには“Motional Surround”という新機能によって、16パート+外部入力1パートの計17パートを、自由にサラウンド定位できるとのこと。そのサラウンド定位は、ローランド独自のRSSによって、2ch出力でも効果を発揮するとのことです。すべてのパートの出力段に、RSSが備わっているというのはもの凄いですね。なお、“Motional Surround”のエディット(パンニング)は、専用のVSTiプラグイン・エディターやiPad用Appから行えるようです。

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「INTEGRA-7」は入出力端子も充実しており、アナログ出力は8系統搭載し、メイン出力はバランス仕様のXLR端子も併装。さらにはコアキシャルのデジタル出力端子や、USB端子なども備わっています。

ソフト・シンセの普及により、ほとんどの楽器メーカーが撤退してしまった(あるいは撤退気味の)音源モジュール市場。しかし音源モジュールには、“電源を投入すればすぐに使える”、“CPUパワーを消費しない”、“常に安定して動作する”といったソフト・シンセにはないメリットが多数あり、XV-5080などを愛用し続けている作曲家やアレンジャーが少なからずいるのが実情です。今回発表された「INTEGRA-7」は、そういったプロのニーズに見事に応えた製品と言えるのではないでしょうか。普通の音楽制作の現場はもちろんのこと、ゲーム音楽や映画音楽などの制作現場でも“標準機”になりそうな製品と言えそうです。

気になるのはその価格ですが、果たしていくらくらいになるのでしょう……。

ローランド: INTEGRA-7

http://www.roland.co.jp/products/jp/INTEGRA-7/

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