Synth Mania

入力音のダイナミクスを検出してシンセ・フレーズを生成する、ユニークなプラグイン「Sinevibes Reactive」

Sinevibesから新プラグイン「Reactive」がリリースされています(Mac/Audio Unitsのみ)。

Sinevibes_Reactive

「Reactive」は、入力されたシグナルのダイナミック・エンベロープを検出し、それを音程に変換することで、メロディックなフレーズ/サウンドを生成する「オーディオ・コントロール・シンセサイザー」。入力するソースの内容は何でもよく、とにかくシグナルに抑揚さえあれば、そこから新しいフレーズを生成することができるという大変ユニークなプラグインです。デモ・ムービーがYouTubeにアップされているので、イメージが湧かない人はとりあえずチェックしてみてください。

ウィンドウ下部には、4オクターブの鍵盤×8段のマトリクスが備わっており、ダイナミック・エンベロープの検出値と変換後の音程を設定します。ダイナミック・エンベロープの検出値が最も低い値のとき(最も音量が小さいとき)は、一番下の段で設定した音程で発音し、逆に最も高い値のとき(最も音量が大きいとき)は、一番上の段で設定した音程で発音するというわけです。ここでは8通りのパターンを設定することができ、右上のボタンで瞬時に切り替えることができます。

肝心のシンセサイザーに関しては、ウェーブシェープ・モデリング、フェイズ・モジュレーション、リング・モジュレーション付きのサブトラクティブの3基のエンジンを搭載しているとのこと。サブトラクティブ・シンセにはレゾナンス付きのローパス・フィルターも備わっており、全体的にパラメーター構成はシンプルながら、音作りの幅は広そうです。

そして何より素晴らしいのがそのユーザー・インターフェース。パラメーターは文字ではなくアイコンで表されており、カラーリングも含め、非常に分かりやすいデザインになっています。また、マニュアルもチラ見してみたんですが、この種のプラグインとしてはとてもよく出来ている印象です。使えるフォーマットがMac/Audio Unitsのみというのが残念ですが、29ドルと安価なので、興味を持たれた方はぜひ試してみては……。

Sinevibes: Reactive

http://www.sinevibes.com/reactive/

via: Synthtopia