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IK Multimedia、“ソーシャル・ディスタンス”を維持するためのウェアラブル・デバイス、「Safe Spacer」を発表
IK Multimediaは本日、BtoB市場向けの新製品「Safe Spacer(セーフ・スペーサー)」を発表しました。シンセサイザー/音楽制作とは直接関係のない製品ですが、とても興味深いアイテムなので簡単にご紹介します。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開発された「Safe Spacer」は、装着者同士の接近を感知し、アラームで警告するウェアラブル・デバイス。オフィスや店舗、工場、倉庫、イベント会場といった多くの人が集まる場所で、全員が「Safe Spacer」を身につければ、“ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)”を自然に維持できるという画期的な製品です。もともとはIK Multimediaの社内で使用するために開発したものとのことですが(同社の本社は、新型コロナウイルスの被害が大きかったイタリア北部のモデナにあります)、楽器関連産業が安全に操業を再開できるよう、製品化を決めたとのこと。IK Multimediaは「Safe Spacer」を、”ウェアラブル・ソーシャル・ディスタンス・モニター”と呼んでいます。
「Safe Spacer」はとても小さく、軽量なデバイスで、そのままポケットに入れて使用できるほか、腕時計型のリスト・バンドやストラップなどを装着することも可能。電源は充電式のバッテリーが採用され、完全にスタンドアローンで動作します(スマートフォンなどは必要ありません)。使用にあたっての煩わしいセットアップも不要で、電源をオンにすれば”UWB(Ultra Wideband=超広帯域通信)”技術によって、2m以内に入ってきた他の「Safe Spacer」を正確に感知。他の「Safe Spacer」を感知すると、視覚/振動/音声のいずれかのアラームで着用者に警告します。特許出願中というIK Multimedia独自の技術によって、10cmまでの超精密測定を実現しており、その正確さは一般的なBluetoothデバイスの10倍の精度とのこと。また、ユニークIDと内蔵メモリによって、管理者は装着者同士の接触の追跡も行えるとのことです。
IK Multimediaらしいユニークな製品「Safe Spacer」。これからの時代、多くの人が集まるイベント会場などでは、このようなアイテムの着用が求められるのかもしれません。興味のある方は、IK Multimediaの特設サイトをチェックしてみてください。