WORLD SYNTHESIZER
WORLD SYNTHESIZER #5:Analogue Solutionsから、パフォーマンス性重視の新型シーケンサー、「Generator」が登場
英国の老舗 Analogue Solutionsが、新型シーケンサー「Generator(ジェネレーター)」を発表。販売を開始しています。
「Generator」は、CV/Gate入力を備えた音源と組み合わせて使用する、3チャンネル/16ステップ仕様のシーケンサー。トランスポーズやループ長をリアルタイムに操作できるタッチ・パッド式の“CVジェネレーター”を搭載するなど、ライブ・パフォーマンス/ライブ・コンポーズ・ユースを強く意識して設計されたシーケンサーです。
3チャンネル/16ステップのCVノブはすべて表に出ており、ループ長は右下の“Start”ノブと“End”ノブでリアルタイムに可変することが可能。Gate出力はノーマル出力を2系統、反転出力を1系統備え、Analogue Solutions独自の“IReTiGaC(Intuitive Real Time Gate Control)”によって、ゲート長もリアルタイムに可変できるようになっています(“Start”ノブと“End”ノブの左側に備わる4基のノブが、“IReTiGaC”ノブ)。インターナルのクロック・ソースがLFOというのも「Generator」の特徴で、これにより外部CVによるインターナル・クロックの制御にも対応。加えて、MIDIノートを使った外部シンクに対応しているというのもユニークです(MIDIノート・ナンバー60を入力すると、ステップが1つ進む仕様とのこと)。もちろん、通常のクロック入力も備えています。
そして「Generator」の大きなフィーチャーが、左下に備わったタッチ・パッド式のCVジェネレーター。タッチ・パッドは6基備わり、出力するCVの値は上のノブでそれぞれ設定することが可能。そして各ジェネレーターの出力を、シーケンサーのトランスポーズやループ長、リセットなどにパッチすることで、シーケンスをリアルタイムに変化させることができます。CVジェネレーターは、メイン・シーケンサーのエンド・パルスをクロックに自走させることもできるので、小節単位でステップが進む2つ目のシーケンサーとして活用することも可能です。
「Generator」の主な特徴は以下のとおりです。
- 3チャンネル/16ステップ仕様のCV/Gateシーケンサー
- シーケンスのスタート・ポイントとエンド・ポイントは、リアルタイムに可変することが可能
- 2系統のゲート出力と1系統の反転ゲート出力を装備
- ゲート長は、4基の“IReTiGaC(Intuitive Real Time Gate Control)”ノブでリアルタイムに可変することが可能
- 6基のタッチ・パッド式CVジェネレーターを装備
- インターナルのクロック・ソースにLFOを採用。外部CVでクロックをコントロールすることが可能
- スチール/アルミニウム製の堅牢な筐体
「Generator」の出荷は既に開始されており、最初のバッチは完売してしまったようですが、次のバッチは10月中旬に出荷される予定とのこと。価格は629ポンド/749ドル/679ユーロとなっています。詳しくは、Analogue SolutionsのWebサイトをご覧ください。