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ローランド、新型シンセサイザー「SYSTEM-8」を発表！ スイッチ1つでJUPITER-8やJUNO-106としても機能する“PLUG-OUT”シンセの最高峰
ローランドは、昨日から本日にかけて開催されたオンライン・イベント『THE FUTURE REDIFINED.』において、新製品「SYSTEM-8」を発表しました。AIRAファミリーのニュー・カマーとなる「SYSTEM-8」は、49鍵／最大8音ポリのアナログ・モデリング・シンセサイザーです。
「SYSTEM-8」は、他のAIRAプロダクト同様、“ACB Technology”（ローランド独自のモデリング技術）によって開発されたアナログ・モデリング・シンセサイザー。パッと見、SYSTEM-1の49鍵バージョンという印象ですが、音源部はオシレーター波形が追加され（Noise Saw、FM、CBなど）、新タイプのフィルター“SBF（Side Band Filter）”が搭載されるなど、細部に渡って強化されています。また、ポリ数は最大8音と倍増し、49鍵のキーボードはベロシティー対応のものが採用されました。
「SYSTEM-8」の特徴はこれだけではありません。SYSTEM-1で好評だった“PLUG-OUT”コンセプトが「SYSTEM-8」でも採用されており、内部の音源モデルを入れ替える（切り替える）ことで、別のシンセサイザーとしても機能するようになっています。気になるのは一体どんな音源モデルが提供されるかということですが、そこはさすがはローランド、期待を裏切りません。「SYSTEM-8」には名機中の名機、JUPITER-8とJUNO-106の音源モデルが標準で（無償で）提供されます（註：JUNO-106の音源モデルは、アップデートで提供予定とのこと）。つまり「SYSTEM-8」は、スイッチ1つでJUPITER-8として、あるいはJUNO-106として機能するというわけです。さらには異なる音源モデルをレイヤーできるパフォーマンス・モードも装備。「SYSTEM-8」のブラスとJUPITER-8のストリングスをレイヤーして発音させることも可能で、これはかなり凄いフィーチャーと言っていいでしょう。
また、「SYSTEM-8」のために開発されたという高機能ポリフォニック・ステップ・シーケンサーも搭載。「SYSTEM-8」／JUPITER-8／JUNO-106のサウンドを、“和音で”シーケンスさせることが可能になっています。シーケンサーにはノート情報だけでなく、ノブやスライダーなどのコントロール情報も記録できるので、パラメーター変化をシーケンスさせることも可能。MIDIやUSB、CV／GATE端子に接続した外部音源のシーケンスにも対応しています。
ローランドのアナログ・モデリング・シンセイザーの最高峰であり、最先端のデジタル技術で蘇生されたJUPITER-8／JUNO-106でもある「SYSTEM-8」。ポリフォニック・ステップ・シーケンサーやベロシティー対応の鍵盤を搭載し、USBやCV/GATE端子も備えているので、DAWやEurorackモジュラーと組み合わせた音楽制作システムの核としても最適な1台かもしれません。今月23日発売予定で、価格はオープン・プライス、市場予想価格は148,000円（税別）とのこです。
お詫びと訂正：初出時、「初回出荷分にはサイド・パネルが付属する」と記載しましたが、その情報は誤りでした。お詫びして訂正いたします。（2016年9月10日16時20分）
