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Native Instruments、待望の「KOMPLETE 11」を発表! 新シンセ「FORM」や高品位音源「SYMPHONY ESSENTIALS」などを新たに追加…… 9月1日発売!

Native Instrumentsは本日、インストゥルメント/エフェクト・プラグインの定番バンドル、KOMPLETEを約2年ぶりにバージョン・アップ! ユーザー待望の「KOMPLETE 11」が遂にアナウンスされました。

Native Instruments - KOMPLETE 11

中身の話に入る前に製品ラインナップを紹介しておくと、「KOMPLETE 11」は計45製品・約155GB/13,000種類以上のサウンドを収録した基本バンドル「KOMPLETE 11」、計87製品・約500GB/18,000種類以上のサウンドを収録した上位バンドル「KOMPLETE 11 ULTIMATE」、計11製品・約25GB/2,500種類以上のサウンドを収録したライト・バンドル「KOMPLETE 11 SELECT」という3製品展開になります。インストール・メディアは「KOMPLETE 11」と「KOMPLETE 11 ULTIMATE」はどちらもHDDで、「KOMPLETE 11 SELECT」ではNative Instruments製品初のUSBメモリを採用。DVDインストーラーは本バージョンから廃止されました。

Native Instruments - KOMPLETE 11

ユーザーが気になるのは旧バージョンからどのあたりが進化しているのかという点ですが、「KOMPLETE 11」 ではNative Instruments製インストゥルメントのコアであるREAKTORが、最新の「REAKTOR 6」にバージョン・アップ。その他、新開発の「FORM」、「INDIA」、「UNA CORDA」、「STRUMMED ACOUSTIC」、「KINETIC METAL」、「REPLIKA」といった計6種類のインストゥルメント/エフェクトが追加されています(「FORM」以外はすべて既発のインストゥルメント/エフェクトです)。

Native Instruments - KOMPLETE 11

KOMPLETE 11」に含まれる製品

上位バンドルの「KOMPLETE 11 ULTIMATE」は、「KOMPLETE 11」 のすべてのインストゥルメント/エフェクトに、新開発の「SYMPHONY ESSENTIALS」、「FLESH」、「EMOTIVE STRINGS」の計3種類のインストゥルメントが追加され、「REPLIKA」は上位バージョンの「REPLIKA XT」を収録。より充実した内容になっています(「SYMPHONY ESSENTIALS」以外はすべて既発のインストゥルメント/エフェクトです)。

Native Instruments - KOMPLETE 11

KOMPLETE 11 ULTIMATE」に含まれる製品

そしてライト・バンドルの「KOMPLETE 11 SELECT」は、「MASSIVE」、「MONARK」、「REAKTOR 6 PRISM」、「RETRO MACHINES MK2」、「DRUMLAB」、「WEST AFRICA」、「THE GENTLEMAN」、「SCARBEE MARK I」、「VINTAGE ORGANS」、「REPLIKA」、「SOLID BUS COMP」という計11種類のインストゥルメント/エフェクトを収録。「REAKTOR 6 FACTORY SELECTION」や「BLOCKS WIRED」、「KONTAKT 5 FACTORY SELECTION」といったライブラリーも含まれています。

Native Instruments - KOMPLETE 11

KOMPLETE 11 SELECT」に含まれる製品

順当な進化版と言える「KOMPLETE 11」ですが、中でも注目は「FORM」と「SYMPHONY ESSENTIALS」という2種類の新インストゥルメントでしょう。「REAKTOR 6」ベースのインストゥルメントである「FORM」は、読み込んだサンプルを自在に加工できる“アドバンスド・モーフィング・サンプラー”。この類のトランスフォーム系音源は数多ありますが、強力なフォルマント/FM機能、読み出しパラメーターを細かく調整できる点などが特徴のもよう。中でもフォルマントはかなり気合いの入った機能のようで、ボーカルやVOCALOIDトラックのMelodyne的なエディットにも活用できるようです。

Native Instruments - KOMPLETE 11

新しいインストゥルメント、「FORM

もう1つ注目の「SYMPHONY ESSENTIALS」は、その名のとおり劇伴作曲家の間で定番となっている「SYMPHONY」シリーズを元に開発された高品位なソフト音源。「STRING ENSEMBLE」、「BRASS SOLO」、「BRASS ENSEMBLE」、「WOODWIND SOLO」、「WOODWIND ENSEMBLE」という5種類の音源で構成されており、単体販売されている「SYMPHONY」シリーズのアーティキュレーションを厳選することで“軽量化”を実現しているとのこと。元のサンプルは同一なので、「SYMPHONY」シリーズのユーザーも“軽量版SYMPHONY”として、かなり使いでがあるのではないかとのことです。Native Instrumentsによれば、「KOMPLETE 11」の“表の目玉”が「REAKTOR 6」や「FORM」ならば、“裏の目玉”は「SYMPHONY ESSENTIALS」ではないかとのことでした。

Native Instruments - KOMPLETE 11

新しいインストゥルメント、「SYMPHONY ESSENTIALS」(画像は「STRING ENSEMBLE」)

その他のインストゥルメント/エフェクトはいずれも既発のものですが、リリース後間もなく「KONTAKT」のv5.6へのアップデートが予定されているとのこと。「KONTAKT」v5.6では、ユーザー・インターフェースにメスが入れられ、安定性が大幅に向上するとのことです。

そしてDVDインストーラーが廃止されたのは先述のとおりですが、「KOMPLETE 11」では新しい“Native Access”によって製品のセットアップが簡単に行えるようになるのも注目点と言えるでしょう。従来のサービス・センターでは1製品ごとにダウンロードしなければならず面倒でしたが、新しい“Native Access”では全製品一括してダウンロードすることが可能に。ユーザー・インターフェースもフラット・デザインが採用されるなど刷新され、より使いやすくなるとのことです。

KOMPLETE 11」は、1ヶ月後の2016年9月1日に全世界同時発売予定。気になる価格は、「KOMPLETE 11」が69,800円、「KOMPLETE 11 ULTIMATE」が139,800円、「KOMPLETE 11 SELECT」が24,800円となっています。アップデート/アップグレード価格は、KOMPLETE 2〜10から「KOMPLETE 11」が24,800円、KOMPLETE ULTIMATE 8〜10から「KOMPLETE 11 ULTIMATE」が49,800円、KOMPLETE 8〜11から「KOMPLETE 11 ULTIMATE」が69,800円(以上、価格はすべて税込)。本バージョンからKOMPLETE 2〜7から「KOMPLETE 11 ULTIMATE」への直接のアップグレードはできなくなり、一度「KOMPLETE 11」にアップデートしてから「KOMPLETE 11 ULTIMATE」にアップグレードするという形になります。その他のアップデート/アップグレード・パスも用意されていますので、詳しくはNative InstrumentsのWebサイトをご覧ください。

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