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セミ・モジュラー・タイプのソフト・シンセ、「synister」の無償配布が開始! DAWにシンクし、ランダムなフレーズを生成できるステップ・シーケンサーも搭載

ベルリン工科大学(TU-Berlin)に通う9名の学生チームが、オリジナルのソフトウェア・シンセサイザー「synister」の無償配布を開始しています。

TU-Berlin - synister

かわいいデザインのUIが印象的な「synister」は、セミ・モジュラー・タイプのソフトウェア・シンセサイザー。オシレーターとエンベロープ・ジェネレーター、LFOを3基ずつ、4タイプの切り替えに対応したフィルターを2基備え、かなり幅の広い音作りが可能になっています。

UIは、セクションごとに表示/非表示が切り替えられるデザインになっており、使用しないセクションは隠すことが可能。モジュレーションは、小さなダイアル右側のプルダウン・メニューを使って自由にパッチすることができます。「synister」を使いこなす上での肝となるのが、やはりモジュレーション機能で、トリガーをフェードインできるLFOを上手く活用すれば、相当おもしろいサウンドを作り出すことが可能です。また、ホスト・アプリケーションに同期するステップ・シーケンサーもユニークな機能で、左下の“generate sequence”ボタンをクリックすれば、その都度ランダムなシーケンスを生成することができます(音階の範囲指定も可能)。

以下、「synister」の主な機能です。

● 矩形波/鋸波/ノイズを切り替え可能な3基のオシレーター。各オシレーターは、ゲインだけでなくパンもそれぞれ設定可能

● モジュレーション・ソースとしても活用できる3基のエンベロープ・ジェネレーター。ADSRに加え、3基の“shape”ノブによって、細かくカーブを設定することが可能

● サイン波/鋸波/ノイズを切り替え可能な3基のLFO。テンポ・シンク対応で、トリガーのフェードイン・タイムを設定できる“fade-in”パラメーターも装備

● ローパス/ハイパス/バンドパス/ラダーの4タイプが切り替え可能な2基のフィルター

● ディレイ、コーラス/フランジャー、ローファイ、クリッパーの4基のエフェクターを搭載。ディレイはテンポ・シンクにも対応

● 最大8ステップのステップ・シーケンサーを搭載。“generate sequence”ボタンによりランダムなシーケンスを生成可能

● 最上部にマスター・ボリューム、マスター・パン、マスター・ピッチを装備

● 作成した音色はプリセットとして保存/読み出しが可能

TU-Berlin - synister

synister」はMac/Windows両対応で、VSTとAUをサポート(64bit対応、スタンドアローン・バージョンも用意)。また、オープン・ソースのソフトウェア・シンセサイザーとのことで、コンパイルされたものだけでなく、ソース・コードも公開されています。