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PreSonus、大幅に機能強化されたStudio Oneの新バージョン、「Studio One 3」を発表! オンライン・ストアで販売開始

PreSonusは現地時間5月20日に開催したインターネット中継において、待ち望まれていたStudio Oneの新バージョン、「Studio One 3」を発表。エムアイセブンジャパンのオンライン・ストア“MI7 STORE”では既に販売が開始されています(エムアイセブンによれば、PreSonusのオンライン・ストアで購入するよりも安いそうです!)。

“クリエイティビティ”、“インスピレーション”、“コントロール”の3つをキーワードに開発されたという「Studio One 3」は、久しぶりのメジャー・バージョン・アップだけあって、非常に多くの新機能が盛り込まれています。今回追加された新機能の数は、実に100以上におよぶとのこと。

中でも注目は、アレンジ・トラックに追加された新機能、『スクラッチ・パッド』。これはアレンジ・トラックの右側に、“独自のタイムラインを持つ、別のアレンジ・トラック”を作れるというユニークな機能で、例えばAメロをまるまる『スクラッチ・パッド』にコピーすれば、制作中の楽曲には手をつけずに“別バージョンのAメロ”を試すことが可能。DAWやシーケンサーでは、ソングの一番最後の部分を使ってアレンジ違いや別バージョンを試すのが常套手段ですが、『スクラッチ・パッド』を活用すればソングを“楽曲の断片”で散らかすことなく、アレンジ違いや別バージョンをいくらでも試すことができるのです。各トラックの出力先は同じミキサーなので、エフェクトなどの設定はそのままに、別バージョンを作ることが可能。そして良いアレンジができたら、メインのタイムラインにコピーすればOKというわけです。『スクラッチ・パッド』はいくつでも作成することができ、その内容はプロジェクト内に保存されます。これは今までありそうで無かった便利機能と言えるのでないでしょうか。

PreSonus Studio One 3 - Scratch Pads

そして『スクラッチ・パッド』と同じくらい注目を集めそうなのが、『拡張FXチェーン』と『Multi Instrument』。「Studio One 3」では、複数のプラグイン/ソフトウェア・インストゥルメントを組み合わせ、まるで1つのプラグイン/ソフトウェア・インストゥルメントのように使用することが可能なのです。その組み合わせ方は自由自在で、例えば入力信号をスプリッターで3バンドに分割し、各バンドを別のコンプレッサー/リミッターで処理する“仮想のマルチバンド・ダイナミクス”も簡単に実現。『拡張FXチェーン』と『Multi Instrument』は、サード・パーティー製のプラグイン/ソフトウェア・インストゥルメントにも対応しているので、例えば高域と低域はWaves Renaissance Compressorで処理して、中域だけSoftube Valley People Dyna-miteで処理するなんていう芸当も可能。ユーザー・インターフェースもよく考えられているので、まるで1つのプラグイン/ソフトウェア・インストゥルメントのような感覚でコントロールできます。

PreSonus Studio One 3 - Extendex FX Chains

また、「Studio One 3」には新開発の『インストゥルメント・エンジン』が搭載され、このエンジンを全面採用した新しいソフトウェア・インストゥルメント『Presence XT』と『Mai Tai』が付属。『Presence XT』は強力なソフトウェア・サンプラーで、『Mai Tai』と同等のフィルターやモジュレーション・マトリクスを搭載しているほか、NI Kontakt/EXS/Giga/SoundFontなどのサウンド・ライブラリーのロードにも対応。もちろん、新開発のライブラリーも付属します(「Studio One Professional 3」で約15GBの大容量!)。一方の『Mai Tai』はアナログ・モデリング・タイプのシンセサイザーで、ユニークな“Character”モジュールによりバリエーション豊かな音色を作ることが可能。Moog/Oberheimタイプから最新シンセサイザーの“ゼロ・フィードバック・タイプ”に至るまで、様々なタイプのフィルターを搭載している点も大きな特徴です。

PreSonus Studio One 3 - Presence XT

一目見て分かるとおり、「Studio One 3」ではユーザー・インターフェースも刷新。色合いはグレー調になり、セミ・フラットなデザインになりました。グラフィックはRetina Displayをはじめとする高DPIのディスプレイを完全に対応し、WindowsだけでなくOS Xでもタッチ・パネル操作をサポート。また、日本のユーザーから強い要望が寄せられていたというステップ・レコーディングにも遂に対応し、MIDI/オーディオ機能はかなり細かくアップデートされているとのことです。

以下、「Studio One 3」の主な特徴です。

● グレー調/セミ・フラット・デザインに刷新されたユーザー・インターフェース。Retina Displayなどの高DPIディスプレイに対応

● Windows/OS Xでタッチ・パネル操作に対応。マルチ・タッチ操作もサポート

● より効率よく作業できるようになった新しいアレンジ・トラック(Professionalのみ)

● 楽曲のバージョン/アレンジ違いをいくつでも作成/試すことができる『スクラッチ・パッド』(Professionalのみ)

● タイム・ストレッチ/ピッチ・シフト・エンジンに新たに『élastique Pro 3.0』を採用。よりサウンド・クオリティが向上

● 待望のテップ・レコーディング機能を搭載

● 複数のプラグイン/ソフトウェアを組み合わせて利用できる『拡張FXチェーン』と『Multi Instrument』(Professionalのみ)

● ノート・データをリアルタイムに改変できる『Note FX』。アルペジエーター、コーダー、リピーター、入力フィルターなどを搭載

● 強力なソフトウェア・サンプラー『Presence XT』がバンドル

● 『Presence XT』用の膨大なサウンド・ライブラリー

● アナログ・モデリング・シンセサイザー『Mai Tai』がバンドル

● ローファイ・プラグイン『Bitcrusher

● ロータリー・シミュレーター・プラグイン『Rotor

● 強力な音楽検索機能と『PreSonus Shop』を統合した新しいブラウザー

● ユーザーが自由に定義可能なマクロ・コントロール機能

● iPadアプリ「Studio One Remote for iPad」に対応(Professionalのみ)

● PDFではなくユーザー・マニュアルを完全に統合。日本語にも対応

Studio One 3」は、最上位バージョンの「Studio One Professional 3」、基本機能を凝縮した「Studio One Artist 3」、そして無償バージョンの「Studio One Prime 3」の3グレードで展開されます(Producerは廃止されたようです)。冒頭でもお伝えしたとおり、エムアイセブンジャパンのオンライン・ストア“MI7 STORE”でのダウンロード販売は開始されており、気になる価格は「Studio One Professional 3」が42,800円、「Studio One Artist 3」は12,800円、各種バージョン・アップは5,480円からとなっています。なお、2015年4月1日(アメリカ時間)以降にバージョン2をアクティベートしたユーザーは、無償でバージョン3にアップデートできるとのこと。また、「Studio One Professional 3」にはクロスグレード版も32,800円で用意されているとのことで、パッケージ版の発売は6月を予定しているとのことです。詳しくはエムアイセブンジャパンのWebサイトをチェックしてみてください。

なお、ICONでは今週、「Studio One 3」の開発責任者であるアーンド・カイザー氏のロング・インタビュー記事を掲載する予定ですので、こちらもお楽しみに。