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MUSIKTECHNIK
2014年のベスト・フリー・プラグインとの呼び声も高い、Oberheim OB-Xを再現したソフト・シンセ「Obxd」…… Mac/Win両対応!
新しい年を迎え、複数の海外サイトが“2014年のベスト・フリー・プラグイン”といった特集記事を掲載していますが、その多くで上位にランクインしていたのが、Breezeというデベロッパーが開発した「Obxd」です。「Obxd」は、Oberheimのアナログ・ポリフォニック・シンセサイザーの名機、OB-Xを元に開発されたソフト・シンセで、実際フリーとは思えないほど良く出来ています。ICONではリリース時になぜか取り上げていなかったので、少し時間が経ってしまいましたが紹介しておくことにします。
「Obxd」は、Oberheim OB-Xの音色/振る舞いをシミュレートしたソフト・シンセで、実機同様、厚みのあるコード・サウンドが最大の特徴となっています。シンセサイザーとしては、2基のオシレーター、LFO、フィルター、2基のEGといったシンプルな構成ですが、強力なモジュレーション機能を備えているため、様々な音色を作り出すことができます。
以下、実機には無い「Obxd」の主な特徴です。
● 2基のオシレーターとノイズを独立してミックスできる“MIX”セクション
● 半音単位のチューニングに固定できる“STEP”スイッチ
● 高次倍音を変化させることにより音色を明るくできる“BRIGHT”ノブ
● 2基のオシレーターのピッチをランダムにデチューンさせることにより、アナログ・シンセサイザー特有の厚みのあるサウンドを生み出すことができる“SPREAD”ノブ
● ローパス/ノッチ/バンドパス/ハイパスを切り替えできるマルチモード仕様のフィルター(実機はローパス・フィルター)。フィルター・タイプの切り替えは、“MULTI”ノブと“BP”スイッチで行う(“MULTI”ノブを左に回すとローパス、12時方向でノッチ、右に回すとハイパス、“BP”スイッチを有効にするとバンドパス)
● 24dB/octaveのローパス・フィルターに切り替えることができる“24dBスイッチ”(通常は12dB/octave)。このスイッチが有効のとき、“MULTI”ノブでは6dB/octaveから24dB/octaveにフィルター・スロープを連続可変することが可能
● 高周波数帯域で、より滑らかなかかり具合のフィルターを実現する“HQ”スイッチ(註:CPUパワーをより多く消費します)
● ベロシティによってEGの適用量を変化させることができる“FILTER ENV VEL”ノブと“AMP ENV VEL”ノブ
● 後に弾かれたノートを優先して発音させる“VAM”スイッチ(デフォルトでは実機同様、低いノートを優先して発音させる)
● 1音単位で発音するボイス数を設定できる“VOICES”プルダウン・メニュー
● “VOICES”プルダウン・メニューで“1”を設定時、すべてのボイスをユニゾンで発音させることができる“UNISON”スイッチ
● 4種類の発音モードを選択できる“LEGATO”プルダウン・メニュー
● 各パラメーターに任意のMIDIコントロールチェンジをアサインできる“LEARN”および“CLEAR”スイッチ
● アナログ回路ならではの振る舞いを再現することができる“VOICE VARIATION”セクション
● ボイスごとにバンニングを設定できる“VOICE PAN”セクション
「Obxd」はMac/Windows両対応で、VST/AUの各フォーマットをサポート(64bit対応)。プリセットも豊富に用意されており、専用のWebサイトから無償でダウンロードすることができます。