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AES 2014: 謎のパラメーターを備えた超強力なテープ・シミュレーター・プラグイン、Infernal Love「Kiss of Shame」
今回のAES Convention、DAW用プラグインではSoundRadix「Drum Leveler」がいちばんおもしろかったですが、その次にグッときたのが、Infernal Loveというカリフォルニアの新興デベロッパーが開発中の「Kiss of Shame」です。
Infernal Love社の第一弾製品となる「Kiss of Shame」は、強力なアナログ・テープ・シミュレーター・プラグインです。テープ・シミュレーター・プラグインは市場にたくさん出回っていますが、それらと違って、Studerをはじめとする既存のレコーダーの特性をモデリングしたものではないとのこと。仮想のテープ・レコーダーによって作り出されるサチュレーション/音変化は、従来の同種のプラグインと比べて、相当強力なものになっています。
パラメーターは、テープの劣化具合や種類、ヒス・ノイズなどが用意されていますが、中でも肝となるのが中央に備わっている“The Kiss of Shame”というダイアル。これはワウフラッターをベースにした独自のパラメーターのようで、ダイアルを右に回していくと、かなり強力なエフェクトがかかります。Eros Marcello氏はそのアルゴリズムに自信を持っているようで、“テープ・シミュレーターをベースにした、まったく新しいエフェクト”と語っていました。
「Kiss of Shame」はMac/Windows両対応で、AAX Nativeをはじめ、ほとんどのフォーマットをサポート。来年初頭に発売予定で、イントロ価格は129ドル、通常価格は189ドルを予定しているとのことです。