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AES 2014: Wavesが遂にオリジナルDAWの開発に着手!? オリジナルのレコーディング・ソフトウェア「Tracks」を発表!

Wavesが、遂にオリジナルDAWの開発に着手!? 今回のAES Conventionでは、「Tracks」と名づけられた同社初のマルチトラック・レコーディング・ソフトウェアが参考出品されていました。

Waves - Tracks

「Tracks」は、シンプルなマルチトラック・レコーディング/プレイバック・ソフトウェア。DAWのような高度な編集機能は備わっていませんが(簡単な切り貼り機能は備わっています)、シングル・ウィンドウのわかりやすいユーザー・インターフェースで、素早く、確実にマルチトラックの音声を収録することができます。そのターゲットはライブ収録、サウンド・チェック用途で、Steinberg Nuendo Live、PreSonus Captureと同じコンセプトのソフトウェアと言えるでしょう。

最高192kHzのハイ・サンプル・レート収録にも対応し、トラック数の制限も無し(CPUパワーに依存)。オーディオ・ドライバの入出力とトラックのルーティングは自由に設定でき、シンプルなミキサー画面も備わっています。Wavesのスタッフによれば、「Tracks」の最大の特徴は、軽快な動作と高い堅牢性にあるとのことで、現在さらなる安定動作を求めて鋭意開発中とのことでした。

Waves - Tracks

アバウト画面

Waves - Tracks

ミキサー・ペインを表示させたところ

Waves - Tracks

VUメーター画面

Waves - Tracks

入出力のルーティングを行うためのAudio Configuration Manager

Waves - Tracks

任意のトラックはズームでき、簡単な編集も可能

Waves - Tracks

「Tracks」のメニュー

Waves - Tracks

「Tracks」のSessionメニュー

ご存じのとおりWavesは、DiGiGridシステム用にミキシング・ソフトウェア「eMotion」を発表しており、これに「Tracks」を組み合わせれば、ほとんどDAWとして機能することになります。ゆくゆくはこの2つのソフトウェアが統合し、Waves製DAWへと進化するのを期待してしまうのですが、スタッフによれば今のところその予定はないとのこと。「Tracks」をDiGiGridと「eMotion」から分離しているのは、あらゆるライブ・コンソールと組み合わせて使用してほしいからとのことでした。

「Tracks」は、来年初頭にリリースされる予定で、価格は400ドル前後とのことです。

Waves - Tracks

「eMotion」をタッチ・スクリーン2画面で使用しているようす

Waves - Tracks