MUSIKTECHNIK

PreSonus、Mac/Windows/iPadでコントロールするラックマウント仕様のデジタル・ミキサー、「StudioLive RM」シリーズを発表

PreSonusが新製品「StudioLive RM」シリーズを発表しています。

PreSonus - StudioLive RM

「StudioLive RM」シリーズは、ラックマウント仕様のデジタル・ミキサーで、ライブ/設備向けの製品。ステージ・ボックスのような筐体には操作子/ディスプレイの類は備わっておらず、専用ソフトウェア「UC Surface」を使用して、Mac/Windows/iPadから操作する設計になっています。サーフェースとして汎用のコンピューターやタブレット端末を使うという設計は、Mackie DLシリーズとよく似ています。

PreSonus - StudioLive RM
PreSonus - StudioLive RM

「StudioLive RM」シリーズには、アナログ32ch入力/16ch出力仕様の「StudioLive RM32AI」(4Uラック仕様)、アナログ16ch入力/8ch出力の「StudioLive RM16AI」(3Uラック仕様)という2モデルが用意されます。この2モデルは入出力の仕様とサイズが異なるだけで、ミキサーとしてのキャパシティは同一。32ch入力、25系統のミックス・バス(16系統のAUXバス、3系統のメイン・バス、ステレオ・ソロ・バス、4系統のFXバス)という仕様になっています。

フロントエンドとなる「UC Surface」は、先述のとおりMac/Windows/iPadに対応。各デバイスとはUSBや、USB端子に接続したWi-Fiアダプター経由で接続します。「UC Surface」は、完全にタッチ操作を前提としたデザインとなっており、マルチタッチ仕様のWindows 8 PCやiPadを使用すれば指先でほとんどの操作が可能です。

PreSonus - StudioLive RM

「StudioLive RM」シリーズの背面には、拡張スロットが用意されており、標準で装着されているカードには2基のFireWire 800端子、RJ-45端子、S/PDIFデジタル出力端子(コアキシャル)が備わっています。FireWire端子でコンピューターを接続すれば、Studio OneやCaptureを使ったレコーディングも可能。RJ-45端子はコントロール用の端子のようで、今後ThunderboltやDante、AVBに対応したカードが登場予定とのことです。

PreSonus - StudioLive RM
PreSonus - StudioLive RM

以下、「StudioLive RM」シリーズの主な特徴です。

● 内部32bit浮動小数点処理、44.1/48/88.2/96kHz対応

● 32ch(StudioLive RM32AI)/16ch(StudioLive RM16AI)のアナログ入力端子を前面に装備(XLR)。すべての入力には、XMAXマイク・プリアンプを搭載

● 1系統のAUX入力を前面に装備(RCA)

● 16ch(StudioLive RM32AI)/8ch(StudioLive RM16AI)のアナログ出力端子を前面に装備(XLR)。背面にも同じアナログ出力をD-Sub 25pinで装備

● 2chのアナログ・メイン出力端子を前面に装備(XLR)。レベル・ノブも搭載

● 1chのアナログ・モノ出力端子を前面に装備(XLR)。レベル・ノブも搭載

● 1系統のヘッドフォン出力端子を前面に装備(TRSフォーン)。レベル・ノブ、キュー/メイン切り替えスイッチも装備

● コンピューターやWi-Fiアダプターを接続するためのUSB端子を前面に装備

● 1系統のMIDI入出力端子を背面に装備

● 背面には拡張スロットを1基搭載。標準では2基のFireWire端子、RJ-45端子、S/PDIFデジタル出力端子(コアキシャル)を装備したカードが装着済み

● 32ch入力、25系統のミックス・バス(16系統のAUXバス、3系統のメイン・ミックス・バス、ステレオ・ソロ・バス、4系統のFXバス)

● 各チャンネルには、ハイパス・フィルター、ローパス・フィルター(モノ/センター・バスのみ)、4バンド・フル・パラメトリックEQ、コンプレッサー、ゲート、バンドパス・キー・フィルター、リミッターといったプロセッサーを搭載

● 15基のグラフィックEQ(12系統のAUXバスと3系統のメイン・ミックス・バスに搭載)

● 4基の32bit浮動小数点処理のエフェクト(2基のリバーブ、2基のディレイ)。任意のバスにインサート可能

● 54ch入力/34ch出力のFireWireオーディオ・インターフェース機能。24bit、44.1/48/88.2/96kHzでコンピューターにレコーディング可能

● Active Integration対応。Studio One、Capture、QMix、NimbitといったPreSonus製ソフトウェアと有機的に融合

まだ国内販売についてはアナウンスされていませんが、「StudioLive RM16AI」の本国での価格は1,599.95ドルのようです。