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Roland U.S. – AIRA: WORKING WITH AGGREGATES AND MULTIPLE INTERFACES
MUSIKTECHNIK
ローランド AIRAシリーズは、コンピューターとUSBで接続することにより、オーディオ・インターフェースとして機能します。その結果、AIRAシリーズの出力をデジタルのままコンピューター(DAW)に送ったり、コンピューター(DAW)の出力をデジタルのままAIRAシリーズに送ることが可能になります。しかしながらほとんどのDAWソフトウェアは、同時に1つのオーディオ・インターフェースしか利用できない仕様になっているため、AIRAシリーズのせっかくのUSB接続機能も、あまり活用されていないのが実情なのではないでしょうか。
Roland USAのナレッジ・ベースで昨日、Mac環境でこの問題を解決するための方法を紹介した『AIRA: WORKING WITH AGGREGATES AND MULTIPLE INTERFACES(AIRA:複数のオーディオ・インターフェースを組み合わせて使用する)』という記事が公開されました。この方法では、OS X標準のAudio MIDI設定を使って「機器セット」を作成することで、AIRAシリーズとオーディオ・インターフェースの同時使用を可能にしています。
実際の設定方法は簡単で、Audio MIDI設定の左下にある「+」ボタンをクリックして「機器セットを作成」を選択します。「機器セット」というのは複数のオーディオ・デバイスの組み合わせのことで、これを作成することにより、OS Xは複数のオーディオ・デバイスを1つのオーディオ・デバイスとして扱うことができるようになります。
「機器セットを作成」を選択したら、使用するオーディオ・デバイスの左側の「使用」チェック・ボックスをマークし、上部で「クロックのソース」と「サンプルレート」を設定します。なお、AIRAシリーズのサンプル・レートは96kHzにしか対応していないため、「サンプルレート」は必ず96kHzを設定します。あとはDAW側のオーディオ・デバイスの設定で、作成した「機器セット」を選択すれば完了です。この記事を見て試した人によれば、Propellerhead Reason 7、ローランド Quad-Capture、AIRA TR-8、TB-3という組み合わせで、問題なく同時使用できたとのことです。