MUSIKTECHNIK

DX7クローンの決定版が登場? 実機との完全互換を目標に開発されているソフト・シンセ、「Dexed」が無償配布開始…… Mac/Windows/Linuxに対応!

Digital Suburbanというデベロッパーが、ヤマハ DX7をモデリングしたソフト・シンセ「Dexed」の無償配布を開始しています。

Digital Suburban - Dexed

「Dexed」は、オリジナルDX7の完璧なクローンを目標に開発が進められているソフトウェア・シンセサイザー。サウンド・エンジンには“music-synthesizer-for-android”、プラグイン・ラッパーには“JUCE”と、有名なオープン・ソースのコードを使って開発されており、「Dexed」自体もGPL v2ライセンスのもと、ソース・コードが公開されています。

「Dexed」の主な特徴は、以下のとおりです。

● プラグイン・ラッパーとして、オープン・ソースの“JUCE”を採用。マルチ・プラットホームで、さまざまなプラグイン・フォーマットに対応可能

● サウンド・エンジンとして、オープン・ソースの“music-synthesizer-for-android”を採用。オリジナルDX7のサウンド・キャラクターを完璧にモデリング

● DX7の144種類のパラメーターを1画面に表示。DAWによるオートメーションにも対応

● コントローラー・チェンジを含むDX7のすべてのSysExメッセージに対応。DX7/TX7のパッチ・エディターとして使用可能

● 各オペレーターは、リアルタイムVUメーターを装備。どのオペレーターがアクティブが瞬時に判別することが可能

● あらゆるDX7/TX7のSysExメッセージをロード/セーブすることが可能。異なるSysExファイルの中に、1つのプログラムを保存することも可能

このように、オリジナルDX7との高い互換性を実現している「Dexed」。音楽制作系の情報サイト、Bedroom Producers Blogは「Dexed」を、“フリーウェアの中では最高のDX7イミュレーション。それは長い間待ち望まれていたものだが、遂に登場した”と、ひじょうに高く評価しています。

「Dexed」は、GitHubから無償でダウンロードすることが可能。ソース・コードだけでなく、Windows VST(32bit)、Windows VST(64bit)、OS X VSTの各フォーマットのバイナリーも用意されているので、すぐに使用することができます(GitHubのページの中央付近、“Binary downloads”からダウンロード)。