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ルービックキューブを回転させることで、思いがけないTR-808のドラム・パターンを作り出すことができるWebアプリ、「808 Cube」

昨日(2014年5月19日)、開発から40周年を迎えた立方体パズル・ゲーム、ルービックキューブ。それを祝して(?)、「808 Cube」というWebアプリが公開されています。

808 Cube

CSS 3DとWeb Audio APIを用いて開発されたという「808 Cube」は、ルービックキューブの構造を活かして、ドラム・パターンのランダマイズが行えるWebアプリ。その名のとおり、発音するドラム・サウンドにはローランド TR-808のサンプルが使われています。

「808 Cube」の各面(全6面)には、それぞれ異なるドラム・サウンド(キック、スネア、ハイハット、シンバル、カウベル、パーカッション)が割り当てられ、また中央のブロックをクリックすることで、音色のバリエーションを選ぶことが可能になっています。そして各面の中央のブロックを除いた周囲のブロック(計8ブロック)は、時計回りに回るシーケンスになっており(つまり8ステップということ)、任意のブロックをクリックしてオンにすることで、ドラム・パターンを自由に作成できるというわけです。もちろん、各面のシーケンスはシンクしています。

しかし、画面上で同時に入力することができる面は3面しかないわけですから、他の面を入力するには、ルービックキューブの要領でキューブをドラッグして回転させなければなりません。これが「808 Cube」のおもしろいところで、周囲のキューブ(中央のブロックを含まないキューブ)を回転させれば入力したパターンは当然別の音色に割り当てられてしまいますし、真ん中のキューブ(中央のブロックを含むキューブ)を回転させれば音色まで変わってしまいます。ルービックキューブの構造を利用することで、思いがけないドラム・パターンを作り出すことができるWebアプリ、それが「808 Cube」なのです。

画面下部にはコントロール系のボタンが用意されており、左から2番目(再生/停止ボタンの右側)のボタンをクリックすれば、ルービック・キューブを自動的に回転させて並びをバラバラにしてしまうことが可能。右端のスライダーでテンポを変えることもでき、A/B 2種類のパターン・バリエーションを作成して切り替えることもできます。

各ブロックの組み合わせは、43,252,003,274,489,856,000とおりあると言われるルービック・キューブ。ちょこっとキューブを回すだけで、思いがけないドラム・パターンを作ることができるかもしれません。

808 Cube