MUSIKTECHNIK

VOCALOID内蔵のループ・シーケンサー! 電卓型の新しい音系ガジェット「VOCALOOP」が発表!

新種の音系ガジェット、「VOCALOOP(ボカループ)」が発表されています。

VOCALOOP

電卓のようなルックスの「VOCALOOP」は、ヤマハの音源チップ、NSX-1を搭載した音系ガジェット。ボタンを使って日本語の言葉とメロディーを打ち込むことで、リアルタイムにVOCALOID歌わさせることができます。単に歌わせるだけでなく、上部の4基のエンコーダーを使って、ピッチ・シフトやオクターブ・シフト、ノート・レングスといったパラメーターをリアルタイムに変化させることも可能。また、任意のポイントで歌声をループさせることもできます。

Webサイトによれば、“日本語ボーカル特有のグルーブ感で、リアルタイムにVOCALOIDを歌わせることができる”点が「VOCALOOP」の大きなウリのもよう。VOCALOIDをシンセサイザー/音源として改めて捉え直し、“日本語ボーカル独特の響きを用いたループ/ミニマル/クラブ・ミュージックを創るためにデザインした”とのことです。

VOCALOOP

「VOCALOOP」はまだ試作段階で、YouTubeには開発の様子がムービーとしてアップされています。なお、背面にはコンピューターと接続するためのUSB端子、オーディオ出力端子、シンク端子、ボリューム・ダイアルを装備しているようです。

そしてeVY-1シールドを持っている方は、いますぐにその動作を楽しむことが可能。Webサイトから試作アプリ(Mac/Windows両対応)をダウンロードし、eVY-1シールドとコンピューターをUSBで接続することで、「VOCALOOP」の動作をバーチャルに体験することができます。

VOCALOOP

「VOCALOOP」の開発を手がけているのは、加々見翔太氏(企画/インタラクション/試作アプリ)、内田亮太氏(デザイン(プロダクト/グラフィック/Web))、小瀧浩氏(回路設計/開発)、片岡大祐氏(ソフトウェア設計/開発)、白川徹氏(外装設計/開発)の有志5名。昨今のMakerムーブメントに触発されたメンバーとのことで、まずは「VOCALOOP」で“日本語の歌や声で遊べる電子楽器”を日本のみならず世界に発信していきたいとのこと。なお、メンバーの加々見翔太氏は、先日紹介した秋葉系VJソフト「あのタグで待ってる」を手がけたコバルト爆弾αΩの一員でもあります。

コンセプトのみならず、筐体デザインもすばらしい「VOCALOOP」。発売が待ち遠しいガジェットです。

VOCALOOP