Column

話題の新鋭DAW、Bitwig Studio。一体どんな機能を実装しているのか?

一昨日発表された、独Bitwig社の新しいDAWソフトウェア「Bitwig Studio」。発表以来、世界中で大きな話題を呼んでいますが、情報は決して多くはありません。現状では、Webサイトに掲載されている情報がすべてと言ってもいいでしょう。そこで当サイトでは、Webサイトに掲載されている情報を“超訳”してみることにしました(翻訳ではなく、あくまで“超訳”です(笑)。ですので、ところどころ勝手な解釈が混じっています)。それでもやっぱり、実際に触れてみないことにはよく分からないですね……。

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Bitwig Studioの機能

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マルチトラック・レコーディング

Bitwig Studioでは、直感的なワークフローによって、スピード感のある音楽制作/レコーディング環境を実現します。柔軟な設計のアレンジャー・ウィンドウは、誰もが簡単に操作することができ、強力な編集作業と完全なミックス作業を1つの画面で行うことが可能です。

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クリップ・ラウンチャー #1

Bitwig Studioには、クリップをリアルタイムにトリガーできる「クリップ・ラウンチャー」機能が備わっています。このノンリニアの(非直線の)再生機能を活用することにより、作曲時のスケッチを直感的に行うことが可能です。

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クリップ・ラウンチャー #2

「クリップ・ラウンチャー」は、アレンジャー・ウィンドウだけでなく、ミキサー・ウィンドウにも備わっています。ミキサー・ウィンドウの「クリップ・ラウンチャー」は、Bitwig Studioをライブ・パフォーマンスやDJプレイで使用する際に活躍するでしょう。

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ジェネリック・トラック

Bitwig Studioのトラックには、オーディオやMIDIといった区別がありません。すべてのトラックはオーディオ・イベントとノート・イベントの両方に対応しており、それらを混在させることも可能です。また、トラック内のノート・イベントは、オーディオ・イベントとしてバウンスすることもできます。

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クリップ・オートメーション

もちろん、オートメーション機能も備えています。トラックに書き込まれたオートメーション・データはクリップ内に保存され、それはアレンジャー/ミキサー・ウィンドウの「クリップ・ラウンチャー」でも有効です。

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ノートごとのオートメーション

オートメーションは、ピアノ・ロールのノート・イベントごとに書き込むことも可能。ピッチやボリューム、パン、音色などを、ノート・イベントごとに変化させることができます。

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複数トラックの一括編集に対応

複数のトラックは同時に編集することが可能。また、トラックの編集は別のウィンドウを開くことなく、アレンジャー・ウィンドウ上で行うことができるため、他のトラックを参照しながら任意のトラックだけを編集することができます。

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複数のオーディオ・イベントを内包できるクリップ

クリップはオーディオ・イベントを複数内包することができ、ループした場合もすべて一緒に取り扱われます。また、クリップ内のオーディオ・イベントのチョップや編集は、すべてノン・ディストラクティブ(非破壊)で行われるため、いつでも前の状態に戻ることができます。

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リアルタイム・タイム・ストレッチ

どんなオーディオ・イベントでも、リアルタイムにタイム・ストレッチすることが可能。特許を取得したBitwig独自のテクノロジーにより、オーディオ・イベントの長さを高品位に変化させることができ、すべてのトラックを完璧に同期させることが可能です。

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多数のデバイスを搭載

Bitwig Studioには、ワールドクラスの「デバイス」(エフェクト/インストゥルメント)が多数含まれています。すべての「デバイス」は、一度使えば誰もが気に入ることでしょう。素晴らしいサウンドを得るのに、難しい操作は必要ありません。

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ユニークなデバイスの“入れ子”機能

Bitwig Studioの「デバイス」は、“入れ子”で使うこともできます。つまり、デバイスの中で別のデバイスを使用することが可能なのです。この“入れ子”の組み合わせは、プリセットとして保存することもできます。この「デバイス」の“入れ子”機能を上手く活用すれば、斬新で強力なサウンドを生み出すことができるでしょう。

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32bit/64bitのVSTプラグインをサポート

Bitwig Studioは、32bit/64bitのVSTプラグインをサポートしています。また、複数のVSTプラグインの衝突によるソフトウェアのクラッシュを防ぐ、堅牢なプロテクション構造を採用しています。これにより、万が一クラッシュが発生した際も、制作途中のデータが失われてしまうことはありません。

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メタデータに対応した強力なファイル・ブラウザ

Bitwig Studioのファイル・ブラウザは、メタデータにも対応。これにより、必要なファイルを素早く探し出すことができます。この機能をフルに活用するためにも、Bitwig Studioで使用するファイルには、ぜひタグを付け加えてください。

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複数のドキュメントを同時に開くことが可能

Bitwig Studioでは、複数のドキュメント(ソング・ファイルのこと)を同時に開いて作業することができます。これによりドキュメント間のデータのコピーも、ドラッグ&ドロップで完了。もちろん、複数のドキュメントを行き来しながら作業を進めることも可能です。

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マルチ・モニターに対応

Bitwig Studioは、複数のディスプレイを使用したマルチ・モニターに対応しています。さらに、柔軟なスクリーンセット機能により、マルチモニターであることをフルに活かして作業を行うことができます。

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直感的に操作できるユーザー・インターフェース

Bitwig Studioのユーザー・インターフェースは、ユーザーが楽しく、直感的に音楽制作が行えるよう、細かな部分にまで配慮してデザインされています。

将来的に追加が予定されている機能

Bitwig Studioのベース・テクノロジーは、以下の機能を既にサポートしていますが、これらは後のバージョンで実装される予定です。

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LANを利用したコラボレーション機能

複数のコンピューターをLANで接続することで、異なるユーザーが同一のドキュメントにアクセスし、共同で作業を行うことが可能。誰かがアレンジャー・ウィンドウで実行した内容は、LANで接続されたすべてのユーザーのドキュメントに反映されます。

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インターネット経由でのコラボレーション機能

LANだけでなく、インターネット経由でのコラボレーションも可能。これにより遠隔地のユーザーでも、同一のドキュメントにアクセスして、共同作業に参加することができます。もちろんBitwig Studioは、インターネット経由でのコラボレーションでも完璧な同期を実現します。

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Native Modular System

エフェクトやインストゥルメントを自由に作成できる「Native Modular System」を搭載。内部のアルゴリズムだけでなく、外観も自由にデザインすることが可能で、作成したエフェクトやインストゥルメントは世界中のユーザーと共有することができます。また、ゼロから作成するのではなく、標準のエフェクトやインストゥルメントに手を加えることも可能です。

Bitwig

http://bitwig.com/

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