MUSIKTECHNIK

NAMM 2014: IK Multimedia、指輪型のモーション・コントローラー「iRing」を発表

IK Multimediaが、7日に開幕した世界最大規模の家電の展示会、2014 International CES(於・Las Vegas Convention and World Trade Center)において、新製品「iRing」を発表しています。

IK Multimedia iRing

「iRing」は、手の動きに合わせてMIDIパラメーターをコントロールできる、指輪型のモーション・コントローラー。IK Multimediaによれば、音楽系のアプリで使用できるモーション・コントローラーとしては世界初の製品とのことです。

IK Multimedia iRing

「iRing」のベース(母艦)となるのは、カメラを搭載したiOSデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)で、専用アプリ「iRing FX/Control」とともに使用します。「iRing」の片面には横一列に並んだドット、反対面には三角形の形に並んだドットが印字されており、iOSデバイスのカメラにかざすことによって、「iRing FX/Control」は「iRing」の位置情報を3次元(XYZ)で認識。そしてその位置情報は、あらかじめユーザーが設定したMIDIコントロール・データとして出力されるというわけです。

IK Multimedia iRing

「iRing FX/Control」は、Core MIDIに対応しているので、同時に立ち上げた他のCore MIDI対応アプリをコントロールすることが可能。また、iOSデバイスとWi-Fi接続したMac/Windows上のMIDIソフトウェアをコントロールすることも可能になっています。

また「iRing FX/Control」には、ディレイやスタッターなど16種類のエフェクトが内蔵されており、Inter-App AudioまたはAudioBusで接続した他のアプリの出力を加工して楽しむことも可能。もちろん、エフェクトのパラメーターは、「iRing」でモーション・コントロールできるようになっています。

IK Multimedia iRing

さらに「iRing Music Maker」という専用アプリも利用でき、内蔵のグルーブ、メロディー、エフェクトを「iRing」で自在にコントロールすることが可能。「iRing FX/Control」は、他のアプリと組み合わせて使用するタイプのアプリですが、「iRing Music Maker」を使用することにより、単体でも楽しめるようになっています。

IK Multimedia iRing

IK Multimediaによれば、今後サード・パーティーに対して、「iRing」のSDKを無償で提供する予定があるとのこと。サード・パーティーがこのSDKを使用して自社の製品を対応させれば、「iRing FX/Control」を使用せずに「iRing」を使用することも可能になります。

「iRing」は今春発売予定で、その価格は24.00ドル/19.99ユーロとなっています。