MUSIKTECHNIK

Maxウィザード:Katsuhiro Chiba、オリジナルiOSアプリ「hibiku」をリリース

電子音楽家であり、名うてのMax使いとしても知られるKatsuhiro Chibaが、自身初のiOSアプリ「hibiku」をリリースしています。

Katsuhiro Chiba hibiku

“high density ambience simulator”(高密度アンビエンス・シミュレーター)を謳う「hibiku」は、その残響音に徹底的にこだわって開発されたリバーブ・アプリ。iPhoneなどに付属するApple製イヤフォンを、収音用マイク兼モニター用イヤフォンとして使用することで、歌や楽器の音、環境音に美しい残響音を付加して楽しむことができます(もちろん、Apple製以外のイヤフォンも使用可能。その場合は収音用マイクとして、iOSデバイスの内蔵のマイクが使用されます)。

6種類のファクトリー・プリセットを収録、最大3種類のユーザー・プリセットも作成可能

「hibiku」の核となっているのは、Katsuhiro Chibaが長い年月をかけて開発してきたオリジナルのリバーブ・エンジン、“chiverb”。彼のソロ・アルバムなどでも全面的に使用されている“chiverb”は、存在感のある高密度なサウンドが特徴で、その独特な質感は著名なエンジニアからも高く評価されています。

32bit浮動小数点処理の“chiverb”を積んだ「hibiku」は、“ファクトリー・プリセット・モード”と“ユーザー・プリセット・モード”という2種類のモードを搭載。“ファクトリー・プリセット・モード”では、Church(教会の大聖堂)/Air(非現実的な環境音)/Cave(洞窟)/Hall(大きなコンサート・ホール)/Club(小〜中規模のクラブ)/Echo(山びこ)という6種類のファクトリー・プリセットを切り替えることができ、さまざまな残響音を簡単に楽しむことができます(エディットできるパラメーターは、ダイレクト音のミックス・バランスのみ)。

Katsuhiro Chiba hibiku - Factory Preset Mode

もうひとつの“ユーザー・プリセット・モード”では、Pre Delay/Low Cut/High Cut/Room Size/Decay Time/High Dampという6種類のパラメーターを自由にエディットすることができ、オリジナルの“chiverb”サウンドを作成することが可能。ユーザー・プリセットは、最大で3種類作成することができます。

Katsuhiro Chiba hibiku - User Preset Mode

ハウリングにさえ注意すれば、スピーカーで使用しても楽しめるという「hibiku」。Katsuhiro Chibaのあの独特なサウンドが好きな人にとっては、たまらないアプリの登場と言えそうです(そのサウンドを体験したことがないという方は、ぜひiTunes Storeでソロ・アルバム『Silent Reverb』を試聴してみてください)。なお、対応iOSデバイスは、iOS 5以降のiPhone(iPhone 4以降)、iPod touch(第3世代以降)、iPadで、App Storeでの価格は100円となっています(2013年7月25日現在)。