Report
嶺川貴子&ダスティン・ウォング:デュオ・ライブ・レポート (20130416)
昨晩、嶺川貴子&ダスティン・ウォングのデュオ・ライブを観てきました(於:吉祥寺 キチム)。
最近、徐々に活動を再開している嶺川貴子ですが、今回のコラボレーションは嶺川貴子ファンだったダスティン・ウォングのライブに、彼女が足を運んだことからスタートしたとのこと。その後ふたりは創作活動を開始し、来月15日には嶺川貴子&ダスティン・ウォング名義でのアルバム、『トロピカル・サークル』が発売される予定となっています。
3月24日の落合 Soupに引き続き、昨晩が2回目となる嶺川貴子&ダスティン・ウォングのデュオ・ライブ。会場は満員で、嶺川貴子ファンとおぼしき女性の姿が多かったのが印象的でした。そのサウンドは、ドリーミィなミニマル・ミュージックといった感じで、ウォングの変幻自在なギター・サウンドと、コルグ microSAMPLERでトリガーされるサンプル、そして嶺川のボイスが、ボスのルーパーとデジタル・ディレイによってどんどん重ねられていきます。ウォングは演奏中も、足もとに並べられたストンプのツマミをせわしなく操作し、時にはカワイ製オールド・ドラム・マシンのパッドを連打。そのカラフルな音の変化と、幻想的なサウンドに、ぐいぐいと引き込まれていきました。そして曲の最後ではウォングがルーパーを踏み、重ねられた音がバッサリとなくなる。アンコールを含め1時間半近いライブでしたが、あっという間に終わってしまったすばらしい公演でした。
嶺川貴子&ダスティン・ウォングのデュオ・ライブは、アルバム・リリース後の5月26日(日)、渋谷 O-nestでも行われるとのこと。今のところデュオ・ライブの予定はこの一日だけのようですので、嶺川貴子ファンの方はぜひ。ぼくもまた行こうと思っております。
▲ コルグ microSAMPLER(写真右)と、カワイのオールド・ドラム・マシン、R-50e。microSAMPLERは嶺川、R-50eは主にウォングがプレイ。R-50eのシーケンス機能は使用されず、リアルタイムでプレイされたものがボスのルーパーによってループされていた
▲ コルグ microSAMPLERと、カワイ R-50e
▲ コルグ microSAMPLER。MCでは、数日前に保存していたサンプルがすべて消えてしまったというエピソードが披露された
▲ ウォングの足元に並べられたストンプ類。ギター側から、DigiTech Synth Wah、ボス DS-1(ディストーション)、iSP Technologies Decimator(ノイズ・リダクション)、ボス DD-2(デジタル・ディレイ)、ボス RC-2(ルーパー)、ボス DD-2(デジタル・ディレイ)、ボス RC-3(ルーパー)、Phonicのミキサー。サウンドの核となるのは、2台ずつ用意されたデジタル・ディレイとルーパー
▲ 嶺川の足元に並べられたストンプ類。これらはおそらく、microSAMPLERに接続されていると思われる。microSAMPLER側から、ボス DD-3(デジタル・ディレイ)が2台、ボス RC-2(ルーパー)、Morley ABY Channel Switcher
▲ いちばん手前に見える青色のペダルは、Morley ABC Selector/Combiner
Takako Minekawa & Dustin Wong “Toropical Circle”
2013年5月15日リリース(PLANCHA/ARTPL-037)
PLANCHA: Takako Minekawa & Dustin Wong “Toropical Circle”
http://www.artuniongroup.co.jp/plancha/top/takako-dustin-toropical-circle/
Tokyo’s Coolest Sound: Takako Minekawa & Dustin Wong debut live w/ Living Astro
http://coolestsound.jp/reports/Takako_Minekawa_Dustin_Wong_debut_live_w_Living_As/2013.03.26/009595/