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Musikmesse: これは欲しい! MIDIキーボードを本格的なアナログ・シンセに変えてしまう「πλ2(PI L Squared)」!
これは速攻欲しい!!! 会場の隅で、ものすご〜く魅力的な新製品を発見してしまいました! πλoytec(Ploytec)というメーカーが出品していた「πλ2(PI L Squared)」は、手のひらサイズのアナログ・シンセサイザー。手のひらサイズと言っても、monotronのような製品ではありません。筐体は変換コネクターのような感じで、MIDI入力端子と、RCAピンのモノラル・オーディオ出力端子が備わるのみ。これを手持ちのキーボードのMIDI出力端子に繋ぐだけで、立派なアナログ・シンセサイザーに変貌してしまうのです!
電源はMIDI入力端子から得る仕様のため、別途供給する必要は無し。オシレーターはアナログで、デュオフォニック仕様。フィルターは、なんとアナログとデジタルを両方搭載しているため、音色のバリエーションはかなり広くなっています。とりあえずデモ・ムービーを撮影してきましたのでご覧ください! かなり良い音してます。
開発元のπλoytec(Ploytec)は、オーディオ/MIDI周りのハードウェア/ソフトウェアを開発して様々なメーカーにOEM供給しているドイツの会社だそうで、Moogをはじめとする名だたるメーカーをクライアントにしているとのこと。デモンストレーションを行っていたTomi Kaufmann氏によれば、πλoytec(Ploytec)のスタッフの中にコルグ monotronを気に入っている人がいて、「monotronを、どうにかして普通の鍵盤で演奏できるようにできないか」と考えたのが、「πλ2(PI L Squared)」開発のスタート・ポイントとのことです。
見た目は単なる変換コネクターですが、“できること”はひじょうに本格的な「πλ2(PI L Squared)」。MIDIコントロール・チェンジによって、オシレーターやフィルター、EG、LFOなど、数十種類のパラメーターをコントロールすることができ、作成したサウンドは32種類までメモリーすることが可能。すぐに使えるファクトリー・プリセットも、32種類収録しているとのことです。
今夏には販売を開始したいという「πλ2(PI L Squared)」。Kaufmann氏によれば、販売価格は100ユーロ以下、できれば70ユーロくらいに抑えたいというから、これは気軽に購入できそうです。バッグの中に常に忍ばせておける1万円以下のアナログ・シンセサイザー、「πλ2(PI L Squared)」。うーむ、とっても魅力的!
πλoytec(Ploytec)