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自動でリズムを補正するAntares「Auto-Beat」、どんな楽曲でもTRAPに変えてしまう無償プラグイン「conTRAPtion」など、4月1日に発表された新製品まとめ

本日4月1日は機材メーカー各社から、様々な発表がありました。

RODE_i16_1

中でもひときわ目を惹いたのが、RODEの新型マイク「i16」。iOSデバイス用に開発された「i16」は、先行発売中のiXYと同等のディスクリート・マイクを計16基装備。周囲の音をまんべんなく収録できる、完全なサラウンド・マイクとして仕上げられています。

RODE_i16_2

16基のマイクで集音されたサウンドは、専用のアプリ「RODE Rec」を使用することで、24bit/96kHzクオリティでレコーディング可能。16本の独立したオーディオ・ファイルとしてはもちろんのこと、ステレオ、モノ、あるいは独自のサラウンド・フォーマットで録音することが可能になっています。Apple Lightning/30pinの両方の端子に対応した「i16」は既に販売が開始されており、価格は399ドルとなっています。

RODE: New RØDE i16 offers 360º Surround Recording for iOS Devices

http://www.rodemic.com/news/new-rode-i16-offer-360-surround-recording-for-ios-devices

DAWユーザーの注目を集めそうなのが、Polarfoils Industriesというデベロッパーが開発した新しいVSTプラグイン「conTRAPtion」。

Polarfoils_Industries_conTRAPtion

これを通すだけで、どんな楽曲でも“TRAP”に変化してしまうという大変ユニークなプラグインです(“TRAP”とは遅めのテンポで、キックには歪んだTR-808が使われ、ハイハットやスネアなどが連打されるスタイルの音楽)。この「conTRAPtion」、現在DubspotのWebサイトで無償でダウンロードすることができます。

Dubspot: Damn Son! conTRAPtion Turns Any Song Into Trap! New VST Plug-in – Dubspot Exclusive

http://blog.dubspot.com/contraption/

Auto-TuneのAntaresは、「Auto-Beat」という革新的な製品を発表。

Antares_Auto-Beat_1

“Direct Mind Access(DMA)”と“Auto-Beat Real-Time Temporal Modulation”という2つの新技術を基に開発された「Auto-Beat」は、生バンドのドラマーの演奏タイミングをリアルタイムに補正することが可能。ドラマーの演奏を最大500msまで先読みし、突っ込んだりモタったりしたプレイを完璧なタイミングに補正します。

Antares_Auto-Beat_2

「Auto-Beat」は、下手なドラマーでもプロ・レベルの演奏が可能になるひじょうに革新的な製品ですが、使用にあたってのハードルは高く、ドラマーの頭部には専用のオーディオ・プロセッサーを埋め込む必要があります。また、大量の電力を消費するため最新の蓄電装置も必要で、Antaresは家庭用の発電施設を用意することを推奨しています。

Antares Audio Technologies: Announcing Auto-Beat Real-Time Rhythm Correction

http://www.antarestech.com/email/2013Archive/2013_April_AB.htm

またSynthogyは、IvoryのCommodore 64対応バージョンを発表。Commodore 64は、現在のコンピューターと比べるとそれほどパワフルではないため、Ivory IIではなくオリジナルIvoryの移植となっているようですが、それでもレトロPCユーザーにとっては嬉しいリリースなのではないでしょうか。Commodore 64版Ivoryは、カセット・テープで発売され、ロード・タイムはわずか413,592時間となっています。

Synthogy_Ivory_for_Commodore_64

Facebook: Synthogy

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=562329327135206&set=a.466563703378436.110532.182129388488537&type=1&theater

VJソフトウェアで知られるResolumeは、同社の VJソフトウェア用のMIDIコントローラーを発表。

Resolume_MIDI_Controller_1

Resolume_MIDI_Controller_2

現在、AKAIと共同で開発しているというResolume MIDIコントローラーでは、16基のパッドにビデオ・クリップのプレビューが表示され、左下には映像出力のモニター・ディスプレイも備わっています。各パッドにはカスタムの有機ELディスプレイが仕込んであり、映像データはOSC経由で受信する仕様になっているとのこと。これはResolumeユーザーならば欲しいコントローラーなのではないでしょうか。

Resolume: New Resolume MIDI Controller with Video Buttons and Monitor

http://resolume.com/blog/10256/new-resolume-midi-controller-with-video-buttons-and-monitor