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タッチ・センシティブ対応の新世代キーボード「evo」に安価な24鍵タイプが登場……専用ソフト・シンセやMaxオブジェクトも提供

今年初頭に発表され、話題となったキーボード・コントローラーEndeavour社のevoに、コンパクトな24鍵タイプが登場しました。発表当初は非常に高価だったevoですが、今回発表された24鍵タイプは499ユーロと、かなり安価になっています。

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evoは、タッチ・センシティブ対応の特殊な鍵盤を搭載したキーボード・コントローラーで、鍵盤表面に触れた指の“位置”をデータとして出力することが可能。普通の鍵盤楽器のようなルックスでありながら、まったく新しい演奏/表現の可能性を秘めたインターフェースとして注目を集めています。

コンピューターとはEthernetで接続する点もユニークで、データ・プロトコルとしてはMIDI/OSC/Endeavourオリジナルのプロトコルの3種類の対応。Endeavour社によれば、普通のMIDIインターフェースを介したときと比べ、約10倍の速度でコンピューターとデータの送受信が行えるとのことです。

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Endeavour社は、Evoを使用するためのソフトウェアを3種類提供しています。一つは、「evo2midi」というコンフィギュレーション・ソフトウェアで、evoが出力するデータを様々なMIDIメッセージに変換することが可能。evoを使用するための基本的なソフトウェアと言えます。

Endeavour_evo_evo2midi

もう一つは、今回24鍵タイプのevoと同時に発表された「EVOSIZER」。これはevoに最適化されたソフトウェア・シンセサイザーで、スタンドアローン・バージョンのほか、Cycling ’74 Maxパッチ、Max for Liveバージョンが用意されています。

Endeavour_evo_EVOSIZER

そして最後は、Cycling ’74 Max用のエクスターナル・オブジェクト「evo」。これによって、evoが出力するデータを、Max内で自由に活用することが可能になります(ここまで読んでお察しの方も多いと思いますが、「evo2midi」と「EVOSIZER」は、エクスターナル・オブジェクト「evo」を使用してMaxで作成されています)。またこれまで、evo用のソフトウェアはMac版しか提供されていなかったのですが、24鍵タイプのevoの発表に合わせ、Windows版も提供されるようになりました。

その価格設定から、これまで少々敷居の高かったevo。499ユーロと価格の安い24鍵タイプが登場したことによって、Max使いの方々を中心にユーザーを増やしそうな気がします。

Endeavour

http://www.endeavour.de/