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ヤマハの新型シンセサイザー「MX49/MX61」発表会レポート!

本日、東京・渋谷で、昨日発表されたヤマハの新製品「MX49/MX61」の発表会が行われました。ここではその模様を簡単にレポートします。

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新型シンセサイザー「MX49/MX61」のいちばんのセールス・ポイントは、軽量・コンパクトなこと。ヤマハは“軽量”ではなく“超軽量”という表現で、その軽さを大きくアピールしています。具体的には「MX49」が約3.8kg、「MX61」が約4.8kg。昨日、ヤマハはFacebook/Twitterで、“ミニチュア・ダックスフント並”とアピールしていましたが、今日の発表会では、“「MX49」はKX5と同じくらい”と言っていました。3.8kgというのは確かに軽いですね。

また、MOTIF直系の高品位な音色を1,000音色搭載している点と、シンプルで使いやすいユーザー・インターフェースも大きな特長とのことです。

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さらに「MX49/MX61」は、オーディオ/MIDIインターフェース機能も搭載。コンピューター(Mac/Windows)とUSBで接続することで、DAWソフトウェアなどとオーディオ/MIDIデータのやり取りが行えます。USBインターフェースとしてだけでなく、オーディオ・インターフェースとしても使えるというのは、なかなか便利ですね。具体的には、2chのオーディオ・シグナルの送受信が可能で、「MX49/MX61」のステレオ出力をDAWソフトウェアなどに録音したり、DAWソフトウェアのステレオ出力を「MX49/MX61」の出力やヘッドフォン出力でモニターすることができます。ヤマハのスタッフに確認したところ、AD/DAコンバーターの仕様は16bitで、サンプル・レートは44.1kHz固定とのことでした。決してハイ・スペックというわけではありませんが、外部のスタジオや旅先で臨時のオーディオ・インターフェースとして使用するには十分でしょう。なお、「MX49/MX61」にはCubase AI 6が同梱されるそうです(ソフト・シンセ、PrologueとYC-3Bも付属!)。

「MX49/MX61」からDAWソフトウェアのリモート・コントロールも可能で、Steinberg Cubase 6以降、Cakewalk SONAR X1 Producer、Apple Logic Pro 9、MOTU Digital Performer 7といったソフトウェアに対応(リモート・コントロールできる機能は、DAWソフトウェアによって異なるとのこと)。ソフト・シンセなどの操作も行えるようです。

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発売は11月下旬で、価格はオープン・プライス。市場予想価格は、「MX49」が49,800円、「MX61」が69,800円とのことです。

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「MX49/MX61」のリリースに合わせて、専用のオプションも販売されるようです。専用ソフト・ケース「SC-MX49B/N/R」(「MX49」用)と「SC-MX61B/N/R」(「MX61」用)はブラック/ネイビー/レッドの3色展開で、市場予想価格は6,000円。「MX49/MX61」推奨キーボード・スタンド「LG-1」は、市場予想価格12,800円とのことです。

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ヤマハが想定している「MX49/MX61」のアプリケーション。

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49鍵盤モデルの「MX49」。この軽さ・大きさで、1,000音色が入っていて、オーディオ/MIDIインターフェースとして使えるというのはかなり魅力的。価格も市場予想価格49,800円と安価で、けっこうヒットしそうな製品です。

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「MX49」を右横から見たところ。かなりスリムです。

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「MX49」のバック・パネル、向かって左側。MIDI入出力端子に加え、USB端子が備わっています。USB端子は、コンピューターと接続するための“TO HOST”端子とUSBメモリーなどを接続するのための“TO DEVICE”端子の2基装備。

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「MX49」のバック・パネル、向かって右側。左から、サスティン・ペダル端子、フット・コントローラー端子、AUX入力端子、ステレオ出力端子、ヘッドフォン端子。

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「MX49」のパネル、向かって左側。様々なパラメーターがコントロールできるエンコーダーが4基備わっています。

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「MX49」のパネル、中央。2桁のLEDディスプレイと、2行のLCDディスプレイが備わっています。

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「MX49」のパネル、向かって右側。「MX49」のロゴがなかなかカッコイイ。

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「MX49」を背面から見たところ。本当にスリム&コンパクト!

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そして本日の発表会では、三浦大知や加藤ミリヤらを手がけるキーボーディスト/アレンジャーのGakushi氏によってデモンストレーションが行われました。ビデオを録ってきましたので、(あまり音は良くないですが)ご覧ください。

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まずは様々な音色を使用したオープニングのデモ。

Wobble Bassも入ってる!ということで、ダブステップのデモ。

ギターのデモ。なかなか良い音してます。

パッドのデモ。「MX49/MX61」は、シーケンサーは搭載していませんが、アルペジエーターは搭載しています。

Gakushi氏が気に入っているという、サウンド・トラック的な音色のデモ。けっこう音色のバリエーションは豊富なようです。

そして最後、エンディングのデモ。

いかがでしょうか? なお、ヤマハは来月3日と4日に、ラフォーレミュージアム六本木でイベントを開催するそうです。「MX49/MX61」が気になる方はぜひ!

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ヤマハ: MXシリーズ

http://jp.yamaha.com/products/music-production/synthesizers/mx/

ICON: ヤマハ、軽量・コンパクトな新型シンセサイザー「MX49」と「MX61」を発表!

https://icon.jp/archives/3609