Chiptune

GAMEBOYを本格的なMIDIシンセに変える「SYNTHBOY+」、現在Kickstarterで出資者を募集中

GAMEBOYをシンセに変えるソフトというと、NanoloopやLSDJが有名ですが、またまた新しいアイテムが登場しました。

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“deathstarchris”名義で様々な活動を行っているクリス・ブラースカイ氏がKickstarterで量産のための資金を募り始めた「SYNTHBOY+」は、初代GAMEBOY用のオーディオ/MIDIインターフェース。とは言っても単なるオーディオ/MIDIインターフェースではなく、GAMEBOY MODの世界では有名なNeX氏が手がけた強力なフィルター・エフェクト“GBLFO(GameBoy Low Frequency Oscillator)”を搭載し、さらにはmGB(Trash80氏によるGAMEBOY用ソフト)のパラメーター・コントロールに対応した3基のノブも装備しています。「SYNTHBOY+」にはmGBとLSDJのカートリッジも付属、GAMEBOYを完全なシンセ・ガジェットに変えてしまう、とてもユニークなアイテムと言えるでしょう。

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「SYNTHBOY+」は電話の子機のスタンドのようなデザインとなっており、GAMEBOYを縦方向に装着して使用します。「SYNTHBOY+」とGAMEBOYはDB9端子によって接続されるため、GAMEBOYを改造して底面にDB9端子を搭載しなければなりません。しかし今回のKickstarterで365ドル以上出資すれば、DB9端子が搭載された改造GAMEBOYも貰えるので、改造が苦手という方も安心です。

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「SYNTHBOY+」のリア・パネル。RCAピンのステレオ出力端子とMIDI入力/出力端子、バイパス・スイッチ、電源アダプター入力などを装備。一番左のフォーンらしき端子は何に使うものか不明です。

前面には5基のエンコーダーが備わっており、奥の3基のエンコーダーがmGBのパラメーター・コントロール用、手前の2基のエンコーダーは“GBLFO”のコントロール用のようです。

そして今回のKickstarterでは、出資額によって以下の見返りが受けられます。

● 25ドルあるいはそれ以上:オリジナルTシャツ。デザイン/サイズ(SM/XL)は選択可能。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに10ドル加算する必要があります。

● 35ドルあるいはそれ以上:「SYNTHBOY+」のソース・コードと、クリス・ブラースカイ氏が所有するGAMEBOY MUSIC関連のすべてのファイルが保存されたUSBメモリー。さらにこのプランで出資した人の中から抽選で1名に、「SYNTHBOY+」と標準色の初代GAMEBOYもプレゼント。

● 280ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、GAMEBOYにDB9端子を取り付けるためのパーツ一式。改造の知識のある人向けのプランで、アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。また、改造が苦手という人は、さらに50ドル加算することでGAMEBOYの改造もやってもらえるとのこと(もちろん、初代GAMEBOYを送付する必要があります)。200人限定のプランです。

● 365ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの標準色の初代GAMEBOY。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。70人限定のプランです。

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● 455ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの緑色の初代GAMEBOY。「SYNTHBOY+」のエンコーダーの色もGAMEBOYに合わせて緑色になっており、さらにオリジナルTシャツも付属(デザイン/サイズは選択可能)。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。5人限定のプランです。

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● 455ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの黄色の初代GAMEBOY。「SYNTHBOY+」のエンコーダーの色もGAMEBOYに合わせて黄色になっており、さらにオリジナルTシャツも付属(デザイン/サイズは選択可能)。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。10人限定のプランです。

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● 455ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの赤色の初代GAMEBOY。「SYNTHBOY+」のエンコーダーの色もGAMEBOYに合わせて赤色になっており、さらにオリジナルTシャツも付属(デザイン/サイズは選択可能)。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。10人限定のプランです。

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● 495ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの透明色の初代GAMEBOY。「SYNTHBOY+」のエンコーダーの色はピンク色になっており、さらにオリジナルTシャツも付属(デザイン/サイズは選択可能)。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。5人限定のプランです。

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● 495ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの黒色の初代GAMEBOY。「SYNTHBOY+」のエンコーダーの色はピンク色になっており、さらにオリジナルTシャツも付属(デザイン/サイズは選択可能)。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。10人限定のプランです。

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● 645ドルあるいはそれ以上:完成品の「SYNTHBOY+」と、改造済みの黒色の初代GAMEBOY。「SYNTHBOY+」のエンコーダーの色はピンク色になっているほか、GAMEBOYのCPUはSuper GAMEBOYで使われている高速なCPUに換装されています。もちろん、オリジナルTシャツも付属(デザイン/サイズは選択可能)。アメリカ国外からの出資の場合は、送料としてさらに60ドル加算する必要があります。2人限定のプランです。

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● 3,850ドルあるいはそれ以上:これは超魅力的なプラン。今年初頭に発表されて話題となったクリス・ブラースカイ氏制作のラックマウント音源、「Ninstruments」の最初のプロト・タイプが貰えるそうです。「Ninstruments」は、2台のGAMEBOY、NeX氏制作の“GBLFO”、Synthcartが装着されたATARI 2600、そしてMIDINESが装着されたNES(アメリカのファミコン)が組み込まれたオリジナルのラックマウント音源。これもいずれ販売が予定されているそうですが、まだ見通しが立っていないもよう。1人限定のプランです。

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なかなか魅力的な「SYNTHBOY+」。この記事を書いている時点で出資者はゼロのようですが(汗)、ぜひ成功してほしいですね。締め切りは7月22日となっています。

Kickstarter: SYNTHBOY+

http://www.kickstarter.com/projects/763704741/synthboy

Ninstrument

http://www.ninstrument.com/