Pro Tools

サウンドフェスタで、Magma社のThunderbolt拡張シャーシ「ExpressBox 3T」を見てきました

今週の水曜日と木曜日、大阪のグランキューブ大阪で開催された業務用音響機器の展示会、“サウンドフェスタ2012”。ちょこっとパトロールしてきたのですが、間もなく発売となるMagma社のThunderbolt拡張シャーシ、「ExpressBox 3T」が展示されていたので、そのときの写真をアップしておくことにします。

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Magma社の代理店であるタックシステムのブースに展示されていた「ExpressBox 3T」は、量産前の最後の試作機とのこと。HDXカードが1枚装着され、MacBook Proに接続、Pro Tools HD 10 softwareが問題なく動作していました。

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大きさは、メジャーが無かったため正確に測ることはできませんでしたが、奥行きが40cm、横幅が8cm、高さが15cmといった感じでしょうか。奥行きは、15インチMacBook Proの横幅と大体同じ感じです。ちなみに、ラックマウントのアングルなどはオプションでも用意されておらず(取り付け穴なども無し)、基本的にはそのまま縦置きで使用する仕様となっています。

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重さは、これも量ることはできませんしたが、大体4kg前後とのこと。実際に持ち上げてみたのですが、そんなにズッシリ重い感じではありません。

造りはしっかりした感じですが、筐体の素材はけっこう薄く、そんなに頑丈ではなさそうです。そのままではラックマウントもできないので、持ち運び時には注意が必要な感じですが、なんと純正のキャリング・ケースが付属するとのこと。しかしこのキャリング・ケース、とても薄い素材で、本当にこんなので持ち運んで大丈夫なのか不安が残ります。

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下の写真は、前から見たところ。一番下に青く光っているのは電源ランプですが、電源スイッチは備わっていません。まずは電源ケーブルを繋いで電源を入れてから、コンピューターに接続するというのが使用時のマナーのようです。

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下は背面の写真です。2基のThnderbolt端子は、メイン基板ではなくカード(一番左の“PRE-PRODUCTION”というシールが貼られたカード)に備わっており、そのカードは他のPCIeカードと並列に装着されています。電源は、外部アダプター供給ではなく、内蔵型でした。これは嬉しい仕様ですね。

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気になるファンの騒音は、うるさい会場内なのでよく分からなかったのですが、タックシステムの担当者いわく、“そんなにうるさくはない”とのこと。そしてこのファン、マニュアルを見せてもらって気づいたのですが、内部のジャンパー・スイッチを切り替えることで、速度を5段階の中から設定できる仕様になっています。工場出荷時は中間の速度になっているとのことで、空気の流れが良い場所に設置する場合は、一番遅く設定してもいいかもしれません。

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さてさて、肝心の発売時期ですが、タックシステムの担当者によれば7月中旬には日本で出荷できるのではないかとのこと。価格は、大体13万円前後を予定しているとのことです。先日実施されたMac Proのアップデートがガッカリな内容だったため、今後「ExpressBox 3T」とMac mini/MacBook Proの組み合わせに注目が集まりそうですね。

Magma: ExpressBox 3T

http://www.magma.com/thunderbolt.asp