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iPadで石器時代のDSPプログラミングを……Csoundを実行できる「Csound Touch」が間もなく登場

間もなく、iPadでCsoundが使えるようになりそうです。アメリカの研究所、Boulanger Labsが開発中の「Csound Touch」は、オープン・ソースのサウンド・プログラミング言語“Csound”をiPadで実行するためのApp。Csoundで書かれた.csdファイルを読み込み、リアルタイムにレンダリングして実行することが可能です。

Csound_Touch_1

Barry Vercoe、そしてMax Mathewsというコンピュータ音楽の巨人2人が開発したCsoundは、その名のとおりC言語をベースとしたサウンド・プログラミング言語。MSPやSuperColliderの登場以前は、パーソナル・コンピューター上でDSPハードウェア無しにサウンドを生成できる言語として、多くの作曲家に愛用されました。

iPadで動作する「Csound Touch」は、Csoundの最新バージョンであるCsound5に基づいて開発中とのこと。Csoundで書かれた膨大なサンプル・ファイルも付属することで、iPadのタッチ・スクリーンを活かしたGUIによるパラメーター・コントロールも可能になっています。Audio Copy/Pasteにも対応し、Dropboxへのダイレクトなファイル・アップなど、現代的な機能も実装。また、これを機にCsoundを学びたいという人のために、解説書「The Csound Book」や「Csound Manual」などといった文献もApp内に含まれているようです。

Csound_Touch_2

ネット上にはCsoundで書かれたライブラリーがたくさんありそうなので、なかなか使いでがありそうな「Csound Touch」。リリース時期と価格は未定ですが、またひとつ楽しみなAppが登場しますね。

Boulanger Labs

http://www.boulangerlab.org/

Csounds.com

http://www.csounds.com/

ウィキペディア: Csound

http://ja.wikipedia.org/wiki/Csound