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Apple、iTunesに最適化されたマスタリング・ツールの配布を開始(エンコード後の音声を試聴できるAUプラグインも付属!)
Appleが「Mastered for iTunes」(iTunes専用のマスタリングが施されたコンテンツ提供)の正式なスタートに合わせ、その技術情報が記述されたホワイト・ペーパー「Mastered for iTunes」(PDFファイル/現時点では英語版のみ)と、純正のマスタリング・ツール「Apple Audio Mastering Tools」(OS X用のみ)のダウンロード提供を開始しています。
ホワイト・ペーパー「Mastered for iTunes」と「Apple Audio Mastering Tools」は、以下のURLから入手することができます。
http://www.apple.com/itunes/mastered-for-itunes/
ホワイト・ペーパー「Mastered for iTunes」には、AAC/iTunes Plusの優位性、AACフォーマットへのコンバートについて、iTunes Storeで配信するための最適化の方法、「Apple Audio Mastering Tools」の使用方法などが記述されています。
一方、「Apple Audio Mastering Tools」は、以下の3つのツールで構成されます。
● Master for iTunes Droplet
スタンドアローン・アプリケーションで、WAV/AIFフォーマットのオーディオ・ファイルをドラッグ&ドロップすることで、iTunes Storeで配信するのに最適なAACファイル(256kbps)を作成します。「Master for iTunes Droplet」は、アプリケーション > ユーティリティ フォルダにインストールされます。
● AURoundTripAAC
Audio Unitsフォーマットのプラグインで、Logicなどの対応ホスト・アプリケーションで使用することにより、AACエンコード後の音声をリアルタイムに試聴することが可能になります(Sonnox Fraunhofer Pro-Codecのようなプラグインということですね)。さらにはクリップ/ピーク・ディテクション機能も備わっています。「AURoundTripAAC」は、ライブラリ > Audio > Plug-Ins > Components フォルダにインストールされます。
● afclip
様々なフォーマットのオーディオ・ファイルで、クリップが生じていないかチェックできるコマンドライン・ツールです。
と、なかなか充実した内容となっていますので、iTunes Storeでの配信を行っている方/検討している方はダウンロードをオススメします。ここまできたらホワイト・ペーパー「Mastered for iTunes」の日本語版もぜひ提供してほしいですね。
Apple – iTunes – Mastered for iTunes