NEWS & INFO

ローランド、名機のサウンドと外観を再現したRoland Boutiqueの第2弾、「TR-09/TB-03/VP-03」を発表! 今月23日から数量限定で販売開始

ローランドは日本時間9月9日13時から、24時間オンライン・イベント『THE FUTURE REDIFINED.』を開催。そこで実に31種類(!)の新製品をお披露目しました。そのラインナップは、電子ドラム「V-Drums」の新しいフラッグシップ・モデル「TD-50KV/TD-50K」や、ローランド初のデジタル管楽器となる「Aerophone」、BOSSの新型ギター・アンプ「刀(KATANA)」シリーズなど多岐に渡っており、いずれもかなり気合いの入った製品という印象です。

Roland - THE FUTURE REDIFINED.

中でもICON的に注目したいのは、やはりシンセサイザー/DJ関連の製品。ローランドは今回、そのカテゴリーの新製品として、Roland Boutiqueシリーズ第2弾となる「TR-09」、「TB-03」、「VP-03」の3製品、キーボード・レスのRoland Boutiqueシリーズ用ドック「DK-01」、AIRAファミリーの新型シンセサイザー「SYSTEM-8」、Seratoとのコラボレーションによって開発されたDJコントローラー「DJ-808」、TR-909をモチーフにしたターンテーブル「TT-99」、同じくTR-909をモチーフにしたDJミキサー「DJ-99」という計8製品を発表しました。

すべて興味深い新製品ですが、中でも話題になりそうなのが新しいRoland Boutiqueシリーズです。昨年発売されたRoland Boutiqueシリーズは、ローランドのシンセサイザーの名機(JUPITER-8、JX-3P、JUNO-106)を、小型モジュールで再現した新しいタイプの製品として、大きな注目を集めました。今回発表された第2弾では、TR-909、TB-303、VP-330という電子楽器史に残る3製品が、Roland Boutiqueシリーズのフォーマットで忠実に再現されています。

Roland Boutique

新しいRoland Boutiqueシリーズのコンセプトは昨年の第1弾と同じで、実機のサウンドがローランド独自のモデリング技術“ACB Technology”によって再現され、小型のモジュール筐体に収まっています。今回ローランドは、TR-909、TB-303、VP-330というレジェンダリーな製品を再現するにあたって、状態の良い個体を複数台用意したとのこと。そして使用パーツの特性を1つ1つ細かく解析/デジタル化することによって、実機のサウンドと“振る舞い”を完璧に再現したとのことです。例えばTR-909の実機は、スネアとクラップを同時に発音させると音がフェージングしてしまう特徴があるそうですが、そんな微妙なクセまでも「TR-09」ではしっかり再現されているとのことです。

Roland - TR-09

TR-09」と「TB-03」では、実機の大きな特徴である内蔵シーケンサーも、“ACB Technology”によって忠実に再現されています。その上で、テンポやシャッフルのより細かい設定に対応し、再生中のライト・モード/プレイ・モードの行き来が可能になるなど、現代風にリファイン。「TB-03」に関しては、実機と同じように打ち込むこともできますが、より簡単に打ち込めるステップ・レコーディング・モードも搭載されています。また、実機にはない4桁のLEDディスプレイも搭載し、入力中のステップの位置も分かりやすくなりました。

Roland - TB-03

TR-909は、リム・ショットのステップ・ポイントでトリガー信号を発生させ、外部のアナログ・シンセを同期/発音させることができますが、「TR-09」もしっかりTRIGGER出力を装備。このTRIGGER出力は、リム・ショットのトラックとは独立したトリガー・トラックで利用できるので、より自由度の高い使い方が可能になりました。一方、「TB-03」はもちろんCV/GATE出力を装備。内蔵シーケンサーで外部のアナログ・シンセを鳴らすことも可能になっています。

ここまで「TR-09」と「TB-03」の話ばかりになってしまいましたが、「VP-03」も注目機と言えるでしょう。グース・ネック・マイクも付属し、ボコーダーの名機、VP-330のサウンドと機能が小型筐体に凝縮されています。実機にはない機能として、「VP-03」はコード・メモリーやステップ・シーケンサーなども搭載。和音入力にも対応したステップ・シーケンサーは、なんと音声入力も記録できる(!)ので、マイク入力を使わなくてもボーコーダー・サウンドを発音させることが可能になっています。

Roland - VP-03

そして新しいRoland Boutiqueシリーズの大きな特徴と言えるのがその外観。写真を見ていただければ分かると思いますが、ノブやスイッチなども実機のデザインが忠実に再現されています。今回ローランドは、“コレクションしたくなる製品”、“所有欲を掻き立てられる製品”を目指し、外観にも徹底的にこだわったとのこと。「VP-03」では、80年代前半のローランド製品で使われていたあのスイッチ(JUPITER-8やTR-808でも使用されていたスイッチ)がしっかり再現されています。

Roland Boutique

昨年の第1弾はすべてシンセサイザーということで、25鍵のキーボード・オプション「K-25m」が用意されましたが、「TR-09」と「TB-03」は実機がドラム・マシン/ベース・シーケンサーなので、キーボード・レスの新しいドック「DK-01」も用意されます(「TR-09」と「TB-03」には、本体と同色の「DK-01」が付属)。「DK-01」は、「K-25m」同様に本体の角度を3段階で調整することが可能。もちろん、昨年の第1弾製品や新しい「VP-03」を「DK-01」に装着することもでき、逆に「TR-09」や「TB-03」を「K-25m」に装着することも可能になっています。

第1弾製品同様、電池駆動対応でスピーカーを内蔵し、どこでもレジェンダリーなサウンドを楽しむことができる新しいRoland Boutiqueシリーズ。「TR-09」、「TB-03」、「VP-03」、「DK-01」は今月23日から数量限定で販売が開始され、価格はオープン・プライス、市場予想価格は「TR-09」が50,000円(税別)、「TB-03」と「VP-03」がそれぞれ45,000円(税別)となっています。初回ロットは争奪戦になりそうなので、欲しい人は早めに予約した方がいいかもしれません。