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Inear Display、過去にリリースした5種類のプラグインを“レガシー・シリーズ”として無償化! Mac/Windows対応、64bitサポート

フランス人プログラマー、Thomas Hennbert氏の個人ブランドであるInear Display。2012年にローンチされたInear Displayはこれまで、実験的なプラグイン・エフェクトを多数リリースしてきました。この2年間は目立った動きのなかったInear Displayですが、Thomas氏は現在、GlitchmachinesFractureHysteresisといったフリー・プラグインの開発元)と仕事を共にしているとのこと。ただ今年は、Inear Displayブランドでの久々の新プラグインも予定しているとのことです。

そんなInear Displayがこのたび、2012年から2014年にかけて発表した5種類のプラグインをリイシュー。一切サポートはしない(今後のアップデートも期待できない)との注釈付きですが、すべて無償で配布しています

● Gordon

Inear Display - Gordon

凶暴なかかり具合が特徴のディストーション・プラグイン。FMリング・モジュレーション、メタライザー・ディレイ、モーフィング・コントロール付きのローパス/ハイパス・フィルター、サンプルレート・リダクション、モジュレーション用シグナル・フォロワー、8倍オーバーサンプリングといった機能も装備。Gordonのアルゴリズムは現在、GlitchmachinesのSubvertに受け継がれているそうなので、サウンド/機能が気に入った人はそちらもチェックするといいでしょう。

● R_Mem

Inear Display - R_Mem

16〜64(10〜200ms)ものグレイン(サウンドを細かく切り刻んだ断片)をベースにしたグラニュラー・エフェクト。リング・モジュレーター、4種類のモードを切り替えられるフィルター、最大1秒のステレオ・ディレイ、4基のLFOによるモジュレーション・マトリクス、グレイン・フリーズ、モーフィング、ランダマイザーといった機能も装備しています。

● Danaides

Inear Display - Danaides

サウンドの断片をループ/ピッチ・シフトするエフェクト“driller”、メタライザー・ディレイ、サンプレート・リデューサーという3種類のエフェクトを搭載したプラグイン。最大の特徴は2基のステップ・シーケンサーを装備している点で、これによってエフェクト選択や原音/エフェクト音のバランスをシーケンスすることが可能になっています。その他、エフェクトの前段で使用するマルチモード・フィルターや2基のLFO、シーケンス・ランダマイザーといった機能も搭載しています。このプラグインは、配布されているのはデモ・バージョンですが、ダウンロード・ページに記載されているコードを入力することでアンロックできます。

● BowEcho

Inear Display - BowEcho

テンポ・シンク対応の4基のディレイを組み合わせることで、様々なエフェクトを作り出せるプラグイン。各ディレイは、4基のLFOによってコントロールでき、さらにはレベラー/フィルター/リングモジュレーター/ステレオ・スプリッターとしても機能する4基のミキサーも搭載しています。このプラグインは、配布されているのはデモ・バージョンですが、ダウンロード・ページに記載されているコードを入力することでアンロックできます。

● SicknDstroy

Inear Display - SicknDstroy

これまでも無償で配布されていたローファイ・プラグイン。前段にはマルチモード・フィルターを備え、シグナルのサンプルレートやビット・レゾリューションを劣化させることができます。任意のパラメーターをアサインできるLFOや、ランダマイザー機能も搭載しています。

いずれもMac/Windows両対応で、VST/AUをサポート(64bit対応)。また、DanaidesとSicknDstroyは、Linux VSTもサポートしています。すべてのプラグインはGumroadから無償でダウンロードすることができます(要メール・アドレス入力)。