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NAMM 2016: Make Noise、Shared Systemの機能/魅力を凝縮したテーブルトップ・シンセ「0-Coast」を発表! 今年のNAMM Showのベスト・シンセ
新型シンセサイザーが数多く発表された今年のNAMM Show。その中でNo.1を挙げるなら、間違いなくMake Noiseの「0-Coast」でしょう。モジュラー界の雄が世に放つ、わずか499ドル(!)のテーブルトップ・シンセサイザーです。
「0-Coast」は、1オシレーターのテーブルトップ・シンセサイザー。そのコンパクトで薄型の筐体から、VCO+VCF+VCAといった普通の構成のシンセサイザーを想像してしまいますが、そこはさすがMake Noise、実際は同社のShared Systemの機能/魅力が凝縮されたような内容になっています。注目は世界で30,000個以上売れたという同社の看板モジュール、Maths/Functionのようなファンクション・ジェネレーターが搭載されている点。このファンクション・ジェネレーターを活用することで複雑なモジュレーション・ソースを生成することができ、時間軸でCVを単純に制御するのとは異なる、モジュラーならではの演奏が可能になります。また、コンパクトながらMIDI to CVコンバーターも搭載しているので、MIDIベースのシステムに組み入れることもできます。なおブースでは、コルグ SQ-1とMoog Music MF Delayと組み合わせてデモが行われていました。
アメリカでは現在、Moog MusicのMOTHER-32が売れまくっているそうですが、それと同じくらい大ヒットを記録しそうなMake Noise「0-Coast」。この価格でファンクション・ジェネレーターを搭載したのは本当に画期的で、シンセサイザー史のエポック・メーカーになりそうな製品という印象です。
その他、Make Noiseはモジュールの新製品「Tempi」も展示。「Tempi」は6ch仕様のクロック・シフター・モジュールで、価格は269ドル。ブースに展示してあったShared Systemには、左下の空いていたスペースに「Tempi」が組み込まれており、今後もしかしたら標準になるのかもしれません。