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NAMM 2016: Tracktionの最新バージョン「Tracktion 7」が発表! 同時に約60万円(!)の純正オーディオIF「Copper Reference」もお披露目

シンプルで使いやすいユーザー・インターフェースで、日本でも根強い人気を誇るDAWソフトウェア、Tracktion。今回のNAMM Showでは待望の新バージョン、「Tracktion 7」がお披露目されました。「Tracktion 7」の開発コンセプトは、“ユーザビリティのさらなる向上”とのことで、ユーザー・インターフェースのデザインが一新。以前と比べてダークな色合いになり、かなり視認性が良くなった印象です。

Tracktion 7 - Copper Reference

以下が「Tracktion 7」の主な新機能で、販売/アップグレードは間もなく開始されるとのことです。

● 刷新されたユーザー・インターフェース:シングル・インターフェース・コンセプトやレイアウトはそのままに、ダークな色合いの新デザインに刷新

● レイヤー・クリップ・エフェクト(特許申請中):クリップ・レベルでの様々な音処理を実現(一般的なクリップ・エフェクトとは異なる機能)

● クイック・ズーム:トラック上の任意の範囲を簡単にズームすることが可能に

● マルチ・ブラウザ:ウィンドウ上部に複数のブラウザを表示させることが可能に

Tracktion 7 - Copper Reference

● 簡単なマーカー設定:ダブル・クリック&ドラッグによるシンプルなマーカー設定

● 新しいトランスポート・バー:より自由度が高くなったトランスポート・バー

● パネルの自動表示:隠したパネルを瞬時に自動表示することが可能に

● ビジュアル・プラグイン・セレクター:プラグインやソフト・シンセをサムネールで選択することが可能に

Tracktion 7 - Copper Reference

● グループ・クリップ:複数のクリップをグループ化して、1つのクリップのように扱うことが可能に

● リンク・クリップ:複数クリップのリンクに対応。一方を編集すれば、もう一方にも反映

● オートメーション・パターン:オートメーション・パターンを簡単に作成

● ラックの改善:サイド・パネルが備わるなどプラグイン・ラックの使い勝手が改善

● LFO:オートメーション・カーブをLFOを使って書くことが可能に

Tracktion 7 - Copper Reference

● サイド・チェーン:サイド・チェーンが様々なソースから選択できるようになり、複雑な処理が可能に

Tracktion 7 - Copper Reference

そしてそして、驚きだったのがTracktion純正オーディオ・インターフェースの登場。Tracktion Softwareは社名をTracktion Corporationに変え、同社初のハードウェア製品「Copper Reference」を発表しました。この製品は今回のNAMM Showの目玉のひとつなのではないかと思っています。

Tracktion 7 - Copper Reference

「Copper Reference」は、USB接続のオーディオ・インターフェースで(端子はUSB-C!)、マイク・プリアンプの真空管が天板から突き出たユニークなデザインが特徴的です。「Copper Reference」という名前からも分かるとおり、筐体の素材には銅を採用。なかなか高級感のあるたたずまいとなっています。

オーディオ・インターフェースとしてのスペックは、2ch入力/2ch出力というミニマムな仕様で、XLR端子のアナログ入出力と、AES/EBU(XLR)およびS/PDIF(コアキシャル)のデジタル入出力を装備。アナログ入力部には、真空管回路のマイク・プリアンプが内蔵されており、ワード・クロック入出力(BNC)も備わっています(最高192kHz対応)。

Tracktion 7 - Copper Reference
Tracktion 7 - Copper Reference

筐体デザインはユニークですが、スペック的には至って普通のオーディオ・インターフェースという印象の「Copper Reference」。しかしこの製品、普通ではありませんでした。まず驚いたのがその価格。何と、約5,000ドル(約60万円!)を予定しているそうなのです。Tracktion 6の価格が60ドルですから、その約80倍の値付けがされた純正オーディオ・インターフェースということになります。

Tracktion Corporationのジェームス“ウッディ”ウッドバーン氏によれば、最新鋭のデジタル技術と最高の真空管回路の融合が「Copper Reference」の開発コンセプトとのこと。究極のサウンドを目指し、使用パーツには一切妥協せず、現在考えうる最高の設計を施したとのことです。ギターの世界には、“ブティーク・アンプ”や“ブティーク・ストンプ”という言葉がありますが、ジェームス氏は「Copper Reference」を“ブティーク・インターフェース”と呼んでいました。

具体的には、ADコンバーター・チップにはAKM5394を2基、DAコンバーター・チップにはESS Sabre Reference DACという高級パーツを採用。これはジェームス氏いわく、現時点で最高のセレクションとのこと。そしてデジタル処理部には、2ch入出力のオーディオ・インターフェースながら、Analog Devices社の最新SHARCとFPGAをダブルで搭載。リソースを贅沢に使用してデジタル処理を行っているとのことです。加えて驚きなのが、音質を左右するマイク・プリアンプ回路の設計。真空管を採用したこのマイク・プリアンプ回路、何とギター・アンプで有名なマイク・ソルダーノが開発を手がけているとのこと。白色のマイク・プリアンプ回路の基板にはしっかり“soldano”のロゴが入っていました。

Tracktion 7 - Copper Reference
Tracktion 7 - Copper Reference
Tracktion 7 - Copper Reference
Tracktion 7 - Copper Reference
Tracktion 7 - Copper Reference

電源なども妥協することなく、とにかく最高のパーツで組み上げたという「Copper Reference」。中身について話を聞けば、ある程度高価なのは仕方ないと思いますが、それでも約5,000ドルという価格には驚いてしまいます。ジェームス氏いわく、“違いが分かる人なら、その価値を認めてくれるのではないか”とのこと。“「Copper Reference」には「Tracktion 7」がバンドルされるから、これを買えばすぐに制作が始められるよ”と笑っていました。

Tracktionの開発チームが完成させた究極のオーディオ・インターフェース、「Copper Reference」。約5,000ドルで、2月末から3月にかけて販売が開始されるとのことです。

Tracktion 7 - Copper Reference