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NAMM 2016: ヤマハ、新世代オール・イン・ワン・シンセサイザー「MONTAGE」を発表! AWM2とFMを融合した強力なサウンド・エンジンを搭載

ヤマハがNAMM Showで、新製品「MONTAGE(モンタージュ)」を発表! 「MONTAGE」は、サウンドをダイナミックに変化させることができる新開発のサウンド・エンジン『Motion Control Synthesis Engine』を搭載した、ヤマハの新しいフラッグシップ・シンセサイザーです。

YAMAHA - MONTAGE

満を持して登場した「MONTAGE」は、キーボード・プレーヤーとクリエイターが必要とするあらゆる機能が盛り込まれたオール・イン・ワン・タイプのシンセサイザー。16パートの音源部は最大256音ポリで、高機能シーケンサーやUSBオーディオ・インターフェース機能も備え、まさに1台で音楽制作のすべてが完結する仕様になっています。

心臓部となるサウンド・エンジン『Motion Control Synthesis Engine』は、お馴染みのPCM音源“AWM2”と、8オペレータ/88アルゴリズムのFM音源“FM-X”の組み合わせで成り立っており、この2つの音源は自由にマッピング/レイヤーすることが可能。その設定は、最大8パート分を1つのパフォーマンスとして保存することができ、「MONTAGE」にはおよそ1,900ものパフォーマンスが用意されています。“AWM2”の波形容量は5.67GB(16bitリニア換算)で、最大1.75GBものユーザー・サンプルの読み込みにも対応。“AWM2”、“FM-X”ともにポリ数は最大128音で、トータルで最大256音ポリという仕様になっています。

YAMAHA - MONTAGE

そして『Motion Control Synthesis Engine』では、この2つの音源で生成されたサウンドをダイナミックに変化させることが可能。タッチ・スクリーン左側に備わった“Super Knob”は、複数のパラメーターに作用する特別なノブで、一つの操作で自分がイメージする音色に近づけることが可能になっています。さらには時間軸に沿って音色を変化させることができる“MOTION SEQ”や、外部入力をモジュレーション・ソースとして利用できる“Envelope Follower”も搭載。要するに『Motion Control Synthesis Engine』とは、“AWM2”と“FM-X”という2種類の音源と、“Super Knob”、“MOTION SEQ”、“Envelope Follower”という3種類のモーション・コントロール機能が融合したサウンド・エンジンなのです。

エフェクトも強力で、ヤマハ製ミキサーでお馴染みのVCM(Virtual Circuit Modeling)エフェクトを搭載。リバーブは12種類、バリエーション・エフェクトは76種類、2系統のインサーション・エフェクトは76種類、マスター・エフェクトは15種類の中から選択することができ、AD入力の外部ソースにかけることも可能になっています。また、シーケンサーは16トラック仕様で、4分音符あたりの分解能は480。加えて8パートのアルペジエーターも装備しています。

YAMAHA - MONTAGE

USBオーディオ/MIDIインターフェース機能は、3ch入力/16ch出力という仕様で、24bit/44.1kHzのオーディオ信号と16chのMIDIデータを扱うことが可能(サンプリング・レートに関して、『MONTAGE』は、最高192kHzをサポートしています)。クラス・コンプライアント対応なので、Mac/Windowsだけでなく、iOSデバイスを接続することも可能になっています(Steinberg Cubase AIが同梱)。

61鍵タイプの『MONTAGE 6』、76鍵タイプの『MONTAGE 7』、88鍵(ピアノ鍵盤)タイプの『MONTAGE 8』と、3モデルがラインナップされる『MONTAGE』。機能を単純に詰め込むのではなく、音源部と各種コントローラー/シーケンサーを有機的に統合した、かなり完成度の高いオール・イン・ワン・シンセサイザーという印象です。

YAMAHA - MONTAGE